今日もイギリスの情報をお届けします。




ケチャップの話題です。


ケチャップがこれほど話題となるのはイギリスとアメリカくらいでしょう。そのくらい、ケチャップは調味料として信頼されています。


日本に住んでいる間はわからないかと思いますが、イギリスとアメリカではケチャップがない生活は考えられません。なぜなら、料理がそもそもケチャップ用のものとなっています。


イギリスでは伝統的にチップス(フライドポテト)には酢と塩です。今から30年ほど前では既にケチャップで食べる方法が定着しつつありました。そして、今のイギリスの若者はケチャップが主流となっているので驚きです。


まあしかし、これほどPBが多いのはなぜかといえば、ブランド別に味が明確に異なるからです。ハインツのケチャップは日本人が知っているあの味ですが、これがPBになると甘さが加わり、バリエーションが広がる格好となっています。場合によってはBBQソースに近いものもあり、ウスターソースと同じく、万能調味料としてイギリスやアメリカでは重宝されています。


大陸では自家製のトマトソースを使うところ、イギリスとアメリカではケチャップで代用することになります。私がよく行うのは、PBのビーンズ缶が好みの味ではなかった時、そこにケチャップを足してごまかすことがあります。


その他、スパゲティをケチャップで炒めるナポリタンは驚かれます。ケチャップ大好きなイギリス人とアメリカ人は意外にもスパゲティをケチャップで炒める発想は無いようで、最初は嫌がられましたが、最近ではかなり広まっています。


日本にも多くのブランドのケチャップがあります。しかしながら、イギリスやアメリカのケチャップほど差別化はされていません。


これらの国へ旅行される場合、ケチャップの差別化戦略を実感していただければ幸いです。


ご高覧、ありがとうございました。