パセリとの別れについて、自分の気持ちを整理するために書かせていただいています。

パセリちゃんの最期①

パセリちゃんの最期②

パセリちゃんの最期③

からのつづきです。



ソウルメイト

ソウルメイトというものが、なんなのかあまり分からず発しましたが、出会うべくして出会った魂の友達!というのがソウルメイトというならば、パセリは間違いなくソウルメイトだと思う。


もちろん、パセリと共に暮らした愛しのセージくんもであうべくして出会ったと思うし、かわいさでいったらパセリもセージも同じで大大大好きなのですが、パセリはこれまで実家で暮らしてきたニャンズはもちろん、セージにもない何かを感じるところがたくさんあった。


言葉でうまく言えないのだけど。




出会い

パセリとセージは知人を介して保護猫団体から同時に譲っていただきました。


元々たくさんのニャンズとともに子供時代を過ごしてきたので、どんなニャンズでも大好きだったから、やっぱり子猫がいいか?柄とか性格はこんな子がいいとかあるか?ヒアリングがあったけど、仔猫じゃなきゃイヤとかどんな柄とか性格がいいですとかという意識は全くなくて、それよりもその頃丁度「王様のブランチ」でリポーターをさせてもらっており忙しかったので、多頭飼いじゃないとさみしい思いをさせてしまうから、仲良しの2匹だあればどんな子でもなんでもイイですよ、と伝えたところ顔合わせにやってきたのが比較的仲がいいという茶トラの女の子とシャムMIX、後のパセリとセージの2匹だった。


茶トラのパセリが生後およそ6ヶ月。

シャムMIXのセージがおよそ4ヶ月。

でも元野良ちゃんだから正確な誕生時期は不明。

どちらも子猫ちゃんの時期は少し過ぎていたけど若くてまだ子供子供していた。


不安がるからゲージにいれたまま、とりあえず一晩過ごしてみて。と言われルンルンでお試しの夜を過ごしたのをよく覚えている。


お試しとか意味わからんからこのままこの子らをもらおうと、会う前から決めていたけど、不安というより好奇心でゲージから出たがる姿が可愛くて可愛くて、こっそり夜出してみたりしたっけ。




懐かない猫と問題猫

ちょうど広い部屋へ引っ越すタイミングで猫を飼いたいと思っていたので、お見合い一泊の後この子らまとめてよろしくお願い申し上げます。と伝えて引っ越し後に本格的に一緒に暮らすことになった。


くらしはじめるとすぐに、それぞれのキャラがみえてきた。


実はセージは筋金入りのシャイキャットで、一定の距離から近づく事が出来なかった。


そばに行くとカチカチに固まって怖がってしまいには逃げてしまい、しばらく物陰に隠れて出てこない。

ご飯でつっても出てこない。

しかもその間に食いしん坊の茶トラ姫にセーちゃんの分のご飯を食べられちゃうから困った。


でも、本当は甘えたい子。

だんだんと私が寝ている時に激しい頭付きとともに甘えてくるようになった。

嬉しくて少しでも反応するとビビって逃げてまた出てこなくなってしまうので、あくまで寝たふり。

こうして徐々にほぐれてくれたらいいなと。

彼のタイミングをみてあげなくてはと思った。

(ビビりが完全に治るまでまさか10年近くかかるとは思いませんでしたが^^;)



反対に、パセリはこれまでこんな甘えん坊みたことがないくらいの甘えん坊さん。

お顔もめちゃくちゃ美人さんで可愛くて、やることなすこと私のツボで、ゆっくり信頼関係を築く必要があったセージとは対照的にあっという間に仲良しになった。



そんな様子を見た知人がポロリと「よかった。。この茶トラ、実は一回ひきとられてからやっぱり無理って団体に返されちゃったんだよね。」と言っていた。


えー。こんな可愛い子なのに!?とその時は思ったけど、その後のこれまでのパセリとの絆を思いかえすと、私のとこに来るためだったからかなと思う。



てかなんでもイイですよ、をいいことに懐かない猫と出戻り問題児をまとめて託されたってことかい?笑




そして、ママになる

小さい頃からクッキーの缶にいれていたカリカリを、缶の四隅を牙に引っ掛けて見事に空けて食べたり(寝たふりしてみてました)、私が話しかける言葉を理解しようとして真剣な眼差しで日本語を聞き取ろうとしたり(晩年はだいぶ日本語のヒアリングが出来ていました。お金と時間の感覚は理解していたように思います)、

だるまさんがころんだをして遊んでくれたり(動画に収められなかったのが寂しい。。)

本当にパセリは頭のいい子だったので、たくさん話も聞いてもらったし、そのうち聞かずとも気持ちを察して寄り添ってくれるようになってくれていた。


それに、びっくりするほど気を使う子。

来客時にはもてなし、子供さんがきたら苦手なのに我慢して対応して翌日からストレスで体調を崩してしまったこともあった。

なんとも人間味のある子。



最高の「相棒」。

そんな風に思っていた。



でもパセリは違う形でももっともっと甘えたかったんだ。


元カレが「パセリはえりちゃんを愛してるよな~」とよく言っていたのを思い出す。


あの頃の私はまだ若くて、パセリとセージの「ママ」になる覚悟がまだ無かったんだ。


元カレがみててもわかるほど、パセリは私を大好きでいてくれたのに。

(もちろんペットとしてちゃんと愛していたつもりですが)


少しずつ歳をとってパセリもセージも体調を崩すことが少しずつ出てきて、心配していく中で私にも母性が生まれてママになることを受け入れていって、そうなってからさらに甘えん坊になっていたなぉと思う。


セージについてもパセリと変わりなく甘えん坊になった。まるで別猫。




もっと早くママになってあげなくちゃいけなかったなと反省ばかり。



あの子達のママになれたことで、私は私の中からたくさんの愛情を引き出してもらうことができたように思う。


そしてそれに答えるように、パセリもセージも私に大好きをたくさんくれた。




愛の深い子

パセリはとても素直に愛情を表現できる子だった。

愛情表現が苦手なセージはパセリのそれをみてマネする事で愛し愛される歓びを知ることができたし(晩年、やることなすことパセリのマネをしていて見てて可愛かった)、かく言う私も愛情を受け取るのも表現するのも下手くそなので、パセリには本当に学ぶところが大きかった。


パセリにはありがとうがいっぱいだね。


本当にどこまでもパセリは愛が深くて、わたしはパセリから本当にたくさんたくさんたくさん愛情をもらいました。



わたしはそんなパセリにどれだけ愛を返せたろうか。



オマエも頑張れぃ

夫がパソコンから10年前の今日の画像をみつけてみせてくれた。


「10年前の今日だよ。この時9歳。19歳と17歳までパセリもセージも頑張ってくれたよね。」



本当。

本当に頑張ってくれた。



パセリは、時間をかけて弱っていって自分自身も死を受け入れていった気がする。

セージの時のようにまだ生きたい!という強い想いというより、一歩一歩死を受け入れその時を迎えたという感じがするので、穏やかに今を過ごしてくれているといいなと思う。



気持ちを整理するためにダラダラと書いてしまったこの日記。


書きながらまた泣いてしまうけど、あんまり泣いていたら気遣いパセリにまた気を遣わせちゃうよね。




「私たち頑張ったんだからオマエも頑張れぃ!」



パセリとセージがそんな風に私に喝を入れているような気がした。