日本でオキュパイドジャパンのコレクションを紹介するときに
いつも「エスニック」と名付けているカテゴリーがあります。
西洋人以外の人種・民族の磁器やビスク製人形たちです。
とくにアジア系(東、東南、南アジア)の点数が多いです。
(瀬戸市美術館に展示したエスニックのカテゴリー)
(同じく瀬戸市美術館に展示した日本人のフィギュアたち)
以前からなぜ戦後すぐの時代にアジア系フィギュアの輸出品が
それほど多いのか不思議に思っていたところ、最近になって
謎がとけました。
1950-60年代にかけて北米の家庭で
アジア系人形を飾ることが"Chic(シック)”だったらしいのです。
"Chic"の意味を調べてみると「スタイリッシュ」で「エレガント」。
当時の流行だったのですね。
ちなみに1950年代にカリフォルニア州のメーカーとして有名だった
フローレンス陶器(Florence Ceramics)がやはり中国系のフィギュアを
製造・販売していました。
(カリフォルニア州 フローレンス・セラミックスの磁器人形)
そういう時代背景があったから日本からも多くのアジア系の陶磁器人形が輸出されたのです。
流行っておもしろいですね。
アジア系のエキゾチズムに魅力を感じたのでしょうか。
日本で西洋系の人形が流行るのと似たような現象かもしれません。
いずれも自分のところにない文化や要素に惹かれるのですね。
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