2015年2月22日。
昨日は神奈川県の大磯まで行って、湘南アルプスを縦走して湘南平まで登って来た。
「湘南にアルプスなんてあるの!?」と、お思いの方も多いと思われますが、しょうなんです!!(笑)
実は大磯駅の北側に位置する、高麗山~八俵山~浅間山~湘南平の山群を総称して湘南アルプスと呼ぶのです。
標高200m程の低山が続く山脈なので、冬場の残雪も気にならない、お手軽なトレッキングをする事が出来ました♪
この日も山は寒いんじゃないかと、使い捨てカイロを背中に貼ったり、たくさん着込んでモコモコした状態で望みました。
んが!…この日はかなり暖かい1日。
山なんか登った日にゃあ、暑くて暑くて…。
さて僕は、JR東海道線沿いを平塚方面に進むルートで出発。
地下道を抜けて、化粧坂から高来神社の裏から登るルートを選択しました。
化粧坂とは「けわいさか」と読み、80m程の緩やかな坂道。
そしてこの坂には、ここには化粧井戸(けわいいど)という井戸が残されています。
どうしても現代人の我々は、化粧井戸(けわいいど)を「けしょういど」と読んでしまいがちだ。
そういう時は、遊女はきっと化粧が濃くてケバい!(はずだ)、ケバい井戸→けわい井戸!
どぉ~ですかぁ?こういう流れで覚えていただくと、覚えやすいと思いませんかぁ~♪
さてさて、アホな話をしてる間に、高来神社に到着です。
湘南アルプスへの登山口は、鳥居をくぐり、参道から進み神社の裏へと廻ります。
そこに男坂と女坂という標識が出ています。
どちらも高麗山へと行けますが、ここで人生の選択を迫られるワケです。
まぁ、当然僕は「俺は男だ~!※」「ちゅあ~吉川君!!※」だから、男坂で行く事にしたのでした。
(※なんの事だか分からない方は、千葉県知事の森田健作さんに聞こう)
男坂は何げに険しい岩場の坂道であった。
さて、今回選択した高来神社から行くルートは、標高200m程の山といってもイッキに上へ登って行く急坂ルートなのだ。
逆に湘南平から登るルートだと、自転車でも上がって来れる緩やかな上り坂である。
以前男坂では滑落事故があったようで、現在は網や鎖があちこちに装備されている。
延々続く岩場上り坂…。
やっと終わったら今度は長い上り階段…。
この石段を登りきると、まずは湘南アルプス1つ目の高麗山に到着。
高麗山頂上は木々が生い茂っており、眺望は見渡せなかった。
さて気を取り直して八俵山へ向かうとする。
結構狭い道で、木が通行の邪魔をしてる。
こっちの道の方がよっぽど滑落しちゃいそうな気がするんだがね…?
大したアップダウンも無く、八俵山まではすぐだった。
頂上手前にある小さな木の橋を渡ると着くのだが、道が平坦で、こちらも景色があまり見渡せないので、うっかりしてたら見過ごすとこであった。
ここから少し先には関東ふれあいの道があり、次はそこを通って浅間山を目指すのだ。
関東ふれあいの道あたりになってくると、湘南平から歩いて来た人達とすれ違う数が増えて来た。
トレイルラン、犬の散歩の人も見かける。
そして浅間山にも到着!
今んとこ、ただ疲れただけで大した眺望も望めず進んで来たが、次はいよいよラストの湘南平である。
湘南平は大磯町と平塚市の境にある標高181mの丘陵である。
以前地元民には「千畳敷」と呼ばれていたが高麗山公園を整備するにあたり、湘南平と呼ばれるようになった。
「かながわの公園50選」にもなっている。
赤いテレビ塔が見えて来た。
湘南平には展望台が2つあるが、テレビ塔へ上がって眺望を眺める事も出来るのだ。
せっかくなのでテレビ塔へ上がってみる事にした。
中段は360度見渡せ、湘南ならではの、海も山も同時に眺める事が出来た。
更に上へ上がって見た。
最上段は白い鉄柵で覆われて、檻の中から景色を眺める感じ。
なのでテレビ塔からの景色は、中段からの方が良いと思った。
最上段の白い鉄柵には南京錠がいっぱい付けられていた。
ここ湘南台は、車でも来れるお手頃ドライブスポットとしても有名。
恋人同士が夜な夜な、ここの美しい夜景を眺めに来る。
そんな恋人同士が、ここの鉄柵にメッセージを込めた南京錠を、いっぱい取り付けているのだ。
水を差すようだが、果たしてこの中で一体どれくらいのカップルがゴールインしたのだろう?
これ半永久的に付いてるから別れちゃったら大変である。
新しい恋人が出来た時、絶対に以前付けた場所は避けて南京錠を取り付けねばならない!!
南京錠を取り付けに訪れた恋人同士の、タカシとサキは、湘南平のテレビ塔にいた。
「ね~ね~海見えるこっちに付けようよタカシ~♪」
「いッ…、いやッ!こっちの山側が良いと思うな、俺的には…」
タカシは字が大変下手であった。
また彼の書く、そのミミズが這うような書体は大変特徴的で、他ではまず見られない事が、この日のタカシの不運に繋がるとは、一体誰が想像したであろうか…?
「あ~!!なによコレ~~!! マユミって誰よーッ!!」
恋人のサキは勘が鋭かった。
以前、タカシの浮気未遂を寸でのところで阻止した彼女にとって、タカシのこの不穏な動きは、以前とまったく同じパターンであったのだ!!
彼女は特徴的な、タカシのミミズが這ったような字をすぐさま発見した。
「いやッ!これ俺じゃない!俺じゃない!」
「こんな字書くのアンタしかいないでしょ~がッ!!」
とまぁ、中にはこんな事になるかもしれんから、気を付けないといかんなぁ…。 ^^;
テレビ塔を降りてレストハウスで食事をする事にした。
レストハウスは2Fがレストランで、その上が展望台になっている。
昼飯を食べる前にそちらも登ってみよう。
展望台としては、こちらの方が開放感があって見晴らしが良い♪
残念ながら昼頃から薄く雲がかかってきたので、富士山や伊豆諸島を拝む事は出来なかった。
それでも今日1日の中で一番景色が良かったのは、ここからの眺めであった。
あの険しい道のりは何だったんだッ!? ^^;
さて、湘南平に到着したら昼ごはんにしようと決めていた。
なぜならば、湘南平にある唯一のレストランに、「おでんラーメン」なる、奇妙な食べ物があるという情報をゲットしたからだ。
おでんラーメン…。
響きからして、あんまり食欲をそそるネーミングとは言えないなぁ…(笑)
どうもおでんラーメンとは、ラーメンの中の具がおでんらしいのだ…。
ラーメンの麺と練り物のおでんが一緒…。
つまり炭水化物+炭水化物である。
これは太る!
ラーメンライス以上に太るのではないかッ!?
ところで、この湘南平にある高麗山(こまやま)公園レストハウスは、2Fがレストランでその上が展望台となっている。
展望台に登れば、天気が良けれゃあ富士山も見えるし、伊豆諸島も拝むことが出来るのだ。
それはつまり、山と海が同時に眺められるという事だ。
そうなのだ!、おでんラーメンも、ラーメンとおでんが同時に味わえるシロモノなのであるッ!!
一体誰が考えたのであろう…?
おでんとラーメンは、絶対別々に頼んだ方が美味いに決まっておる!
確かに値段的には、おでんとラーメンを別々に頼むよりは、おでんラーメンを頼んだ方が料金的にはお得である。
しかしジャイアンツを見てご覧なさい!
あちこちから4番をFAで揃えたって、結局クライマックスシリーズでダメだったでしょう!?
人や物には、それぞれ役割分担というものがありまして、全部良いとこ取りしちゃうと、個性と個性がぶつかっちゃって、返って結果がダメになってしまうのです。
とはいうものの、せっかく湘南平まで来たのであれば、ここでしか味わえない「おでんラーメン」を僕は食べざる得ないのである。
ふと見回すと「元祖おでんラーメン」という張り紙が…ッ!!
元祖って……。
一体ここ以外にどこが「おでんラーメン」やってるッちゅ~ねんッ!! ^^/
さて、おでんラーメンが出て来た…。
ネギやチャーシューは無く、ホントにラーメンの中におでんが入っていた。^^;
食べてみる…。
ズルズルズル…。
どうやらスープはおでん汁のようだった。
やっぱり想像していた通りの味だ。
マズくもなく、されど美味くもなくという味。
シンプルに、おでん汁の中にラーメンが、ただ入っているだけというやつだった。
しかし、これをやってみようと考えた人はスゴイッ!!
まさに逆転の発想であるッ!!
だってこんなの誰もやらないでしょ!?
だけど、変わってるメニューだから僕みたいに頼む人いるだろうし、それがまた噂が噂を呼ぶ事にもなるよね?
(湘南平にあるレストランだって、ここ一軒しか無いし…。)
なによりも山登りをして来た人にとっては、炭水化物は持久力アップの為に欠かせない食材であるッ!!
まぁ、ドライブの客にはさほど感動しないメニューかもしれないが、こと登山客にとっては、この組み合わせがとっても魅力的に感じるのではないだろうか…ッ!?
とにかく、湘南平へ訪れた人は一度食べてみるべしッ!!
ここ以外には絶対無いはずだ、おでんラーメンなんてッ!! ^^;
今回の山行記録は、なんだか、ワケのわからん記事になってしまった。
しかしそれが私のブログなのだ!
だからこれで良いのだ♪
おしまい