文京区に「消防バイク」を! | 文京区議会議員 田中かすみ(香澄) オフィシャルページ

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小学校教諭として9年、教育現場で全力を注ぐ。現在は、3児の母として子育てに奮闘。文京区議会議員、公明党文京総支部副女性部長、党千駄木支部長。プロフィール、ブログ、政策などを紹介。

こんにちは!


田中 かすみです。


私は今、狭い路地の防火・消火対策に向けて、文京区に「消防バイク」の導入をと訴えています。


その「消防バイク」を開発・製造・販売している一つ、日本機械工業株式会社を、合間を縫って視察。いろいろと貴重なお話を伺ってきました。


火災の発生から、「フラッシュオーバー」と呼ばれる火が爆発的に燃え広がる現象まで、およそ5分から15分と言われています。


だからこそ、大切なのは「初期消火」です。


バイクであれば、消防車が通れないような狭い路地の多い千駄木・根津地域でも、迅速に現場へ到着でき、初期消火に間に合います。


本郷消防署の根津出張所などに配備されれば、本当に安心だと思います。


この日本機械工業株式会社が開発した消防バイク「ミストドラゴン」は、55リッターの水を搭載でき、エンジンの動力を使って、最長10分の連続放水が可能です。座席の下まで、水を入れるタンクになっており、水道水を補給しながら消火し続けることもできるそうです。



その放水も、普通のポンプ車だと重力で水が下に落ちてしまいますが、この消防バイクは、細かい霧状に水が噴霧されます。

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火が燃えるのは、「可燃性物質」「酸素」「温度」によります。その「酸素」を浮遊時間の長い微細な水の霧で遮断し、同時に「温度」を下げますので、少ない水で燃焼の3要素のうち2つを絶ち、火を封じ込めることができるわけです。
水の霧で自分の身を守りながら消火することも可能です。従来の大量放水消火と比較して、30分の1程度の水ですむそうです。

さらに霧だと、水の圧力で家が壊れたり、水浸しになることも防げます。
実際、栃木であった商店のボヤ火災では、この消防バイクによる消火のおかげで、翌日から営業できるほど、火事と水の被害が少なくてすんだそうです。


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ご説明をくださった櫻井営業管理課長のお話では、車両火災で多くて2台分まで消火できる、大きな消化能力があるそうです。一般家屋の火災だと、ケースによりますが、天井まで火が達した状態でも消火は可能とのこと。


バイクだと火の近くまで近づける上、バイクに積まれたホースも20メートルまで延びるそうです。もちろん、消防車と同じように、サイレンや警告灯も装備されています。


「素晴らしい」と、多くの消防署から意見が寄せられているそうです。デモでは「都内の細い路地で有効だね」と一般の区民からも。見学に来る消防団の方からは、「この消防バイクで警らすれば、それだけでも防火の効果は大きいのではないか」との声が寄せられているそうです。




ただ、問題は配備することで消防署に人員配置の必要が生じかねないこと。しかし、それも、扱いやすい250ccスクーターがベースなので、免許さえあれば、例えば消防団の方に乗っていただくことも可能です。新しい消防のかたちも、検討する必要は大いにあるのではないでしょうか。

お値段は400万円ほどですが、「人の命を守るのであれば安い」との声が多く寄せられ、「理解してくれる人がいるんだな」と心強く思っておられるとのことでした。


狭い路地や、渋滞・違法駐車だけでなく、大震災のように、道路が寸断されている状態でも、いち早く消火に駆けつけられる消防バイク。ぜひ文京区で導入していただきたい!




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そのように先日、東京消防庁に申し入れましたが、それは奇しくも3月10日──翌日に東日本大震災が発生しました。




今後更に、文京区の皆さまの安心・安全のため、今後、全力で働きかけてまいりたいと思っています。