どうも田中彪です。
何年ぶりのブログだろうか…。
これからは月に一度…。
いや3ヶ月に一度…。
は更新しようと思う…。
文字だけで何か伝えるというのはとても難しい
Twitterとかインスタとかには書けないことを書いていこうかなと
まずは最近ファンクラブサイトの方でやり出した田中彪短編小説シリーズを…。
このお話は先日雨が降ってる時に「フっと」頭の中に浮かんだものである。
タイトル
「雨」
ポタ…ポタ…
昨日の雨が嘘のように今日は青空が広がった
昨日の雨の余韻か、屋根からは滴が落ち
水溜りができている。
水溜りに落ちる滴の音が「ポタ…ポタ」と音をたてる。
町には学校に向かう学生、会社に向かうサラリーマン、ゴミを出す主婦
色んな人間がいる…。
そう、世の中には色んな人間がいる。
僕はその色んな人間のなかの1人にすぎない
世の中に何か大きな影響を与えるわけでもなく、いつか忘れられる。
僕は雨が嫌いだ、洗濯物が干せない、遊びに行けない、道路がこむ、気分が上がらない…。
そんなくだらない理由ではない
もう雨は上がり、眩しいぐらいの空をみて「晴れたぁ!」「今日は何をしようか?」「デート日和だね!」なんて下らない事を考えさせるくせに「ポタ…ポタ」とまだ雨という存在を、自分を忘れないでねと、最後まで足掻こうとする。地面に溜まった水溜りを見ると、とても惨めに思う…。
のと同時に羨ましくもある…。
もう皆君のことなんか忘れてしまっているのに皆地面ではなく、空を見つめているのに
なんで君は干からびる最後の最後まで足掻き続けるの?
僕は…僕は最後の最後に逃げ出した人間だ
我慢する事が美徳とされるこの日本で
綺麗事を並べ僕は逃げた
苦しかったからである。
生きる事は辛い事だ、生きる為に働いて、生きる為に飯を食べ、生きる為に嘘をつき、生きる為に誰かを傷つけ、生きる為に自分を傷つける。
そうして何の為に生きているのかわからなくなる。
「ポタ…ポタ」
ねぇ、君はどうして逃げないの?皆君が嫌いなのに「ポタ…ポタ」
僕はそうして生きる事から逃げた
苦しさから逃げれば君に会わずに済むと思ったんだ、きっと晴れる思った
「ザァー」
でも違った…。
逃げた僕はずぶ濡れじゃないか…。