既刊記事: 1~7巻
今日明日で小学館作品を更新して3月分の新刊は終わりです。
まずは西森博之先生最新作
「柊様は自分を探している。」最終巻です!
夜叉との抗争の決着、エンディングを描いて完結となりました。
最後の抗争はグッと来るポイントがしっかりあるものの
やや巻きで進んでいて緊迫感は無かったのでもう一歩。
これでいつもの感じで話が締められたらイマイチなので
残りの話数はどうなるんだろうと思っていたのですが
これを描くための物語と設定だったんだと分かる
胸が締め付けられるような感動のラストが用意されていて
エンディングは素晴らしいものになったと思います。
不死による孤独と人との別れをテーマに持っていて
ここを日常を重視するアプローチでもっとじっくり描いていれば
西森先生の感動作として歴史に残っていたんじゃないでしょうか。
最初からこの尺だったのか人気によるものかは分かりませんが
8冊の巻数制限、軽妙すぎる日常描写、悪者との抗争を必ず入れる
西森先生の物語に対するアプローチが、感動作であることを
読者に気付かせるのが遅れさせてしまった気がしますね。
内容は大人向けながらあくまで少年漫画として描かれているので
バランスがとても難しい所ではありますが……。
単行本要素は描き下ろしではないと思いますが
柊の昔の話を描いた特別編を最後に収録しています。
こちらもお伽噺として最後に良いアクセントになっていました。
西森先生お疲れ様でした!
本作も西森先生ならではの作風を堪能できましたし
最後は感動で読んできて良かったなぁと思いました。
また次回作を読むのが今から楽しみです。
内容が大人向けになってきているので
青年漫画での新連載も面白いかもしれませんね(・∀・)
最後は☆5つ評価です!
田中ポイント(・∀・)っ【☆☆☆☆☆】