『文藝よしかわ』第8号刊行記念レセプション | 原稿用紙

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田中章義オフィシャルブログ

今日は吉川市で

『文藝よしかわ』第8号刊行記念レセプションが

おこなわれた。

 

小説・随筆部門の審査員、佐川光晴さん、

挿絵部門の葉祥明さんとともに

創刊号から、短歌・俳句・川柳といった定型詩の審査員をしている。

 

5月1日現在、人口72590名の吉川市。

 

地元名産「吉川ねぎ」をふんだんに入れた「吉川ねぎがんも」、

地元名産の鯰のかたちに焼き上げた「なまずサブレ」、

さらには地元が誇る特別栽培米コシヒカリの「吉川のしずく」、

そして、ネーミングもすてきな「陽だまりカステラ」など、

この町に来ると味わいたいものがたくさんある。

 

かつては田んぼに

鯰や鰻などもいたという、

自然豊かな吉川市。

 

青空と風がとても心地いい、

この地域には

今回の受賞作から引用すれば、

「ユキヤナギやハクモクレンといった

花々が咲く公園」もあるのだそうだ。

「コナラの木がたくさんある公園」では

どんぐり拾いも楽しめるという。

 

スナップエンドウや落花生、大根、オクラ、

ブロッコリー、芽キャベツ、小松菜、ホウレンソウ、モロヘイヤなど、

今回の『文藝よしかわ』受賞作に

出てきた野菜を思い浮かべるだけでも、とても愉しい。

 

今後も地域の宝が

たくさん文芸作品に描かれることを願っている。

 

ドアノブに

新米二合ぶら下り

友の添え書き「吉川のしずく」(井上恵子)

 

ほぐすほど

一針ごとの思い見ゆ

母縫いくれし木綿のゆかた(渡邉好子)