おい、3年前のオレ、サイテーじゃねーか | 生殖医療専門医・内視鏡手術技術認定医 田中雄大のブログ

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神奈川県藤沢市の不妊治療・産婦人科「メディカルパーク湘南」の院長、田中雄大のブログです。
体外受精や内視鏡手術のことから雑感まで、日々の記録を綴っております。

不妊治療後に出産した患者さんからお手紙を頂きました。

 

「初めての受診が、3年前の7月で、こちらがまだ本院だったころに・・・」と書いてあったので、恐らく、バースケア滞在中に書かれたものだと思います。

初めての診察室でのエピソードが詳細に書いてあって引き込まれるように読んでしまいました。

私は、色々と小難しいことを沢山話したようです。

その患者さんは、すでに別の病院で治療をされていたのですが、私の説明の中に、それまで聞いた事も無い検査、処置などが出て来て、心強く思い、「妊娠にぐっと近づいたような確かな手応え」を感じたそうです。

 

ここまでは100点満点。

 

問題はその後。

 

その日の診察の最後に、部屋を出るところで、患者さんは私に向かって、「この病院に来て良かったです!」と素直な気持ちをお伝えして下さったそうです。そしたら、私は、完全無表情のまんま、「その言葉は、妊娠して、無事に出産したときにお聞かせください」って言ったらしい。しかも、パソコンの画面打ち込みながら、顔すら上げずに言ったらしいんだわな。

 

おい、3年前のオレ、サイテーじゃねーか!

なんやねん、こいつ!

でも、いかにもやりそうで、そのシーンがビジュアルで浮かんで来てしまうのが怖い。

 

でも、心のこもったお手紙、有難うございます。

Mさん、2人目でもまた待ってますよ!

 

その時は、また二人目出産したら、その言葉お聞かせ下さいね~