今日は、定例の医局会でした。
勉強会は、白岩先生の担当してくれました。
梅毒について、解説してくれました。
梅毒は、最近、非常に増えていると言われています。
メディカルパークでも、それほど多くはありませんが、時々梅毒の患者さんを発見します。
たまにしか診ないので、そのたびに慌てて診断基準や治療ガイドラインを確認する、ということを繰り返してしまうのですが、法定伝染病に登録されている通り、今も昔も怖い病気であることは間違いありません。
白岩先生は、梅毒の歴史についても解説してくれました。
梅毒は、古くは、アメリカの先住民インディアンの風土病だったと言われています。しかし、そこにコロンブスがやって来て、乗組員が先住民と性交渉を持ったことで感染して、そして、彼らがヨーロッパに帰国した後に、あっという間にヨーロッパ全土に広がったと言われています。性感染症の威力を示す良い事例だと思います。
過去に読んだ本で大変興味深い話を思い出しました。
竹内久美子という生物学者が、血液型と性格の関係を考察した本でした(タイトルは忘れた)。
その中で出て来た話を紹介します。
インディアンの血液型は圧倒的にO型が多いそうです。
その理由は、梅毒と深い関係があるのです。梅毒はO型の人に感染しても、重症化しないそうなのです。逆に、A型の人が梅毒に感染すると、非常に重症化する傾向が強いそうです。だから、梅毒が蔓延しているインディアンの社会の中で、A型の人は、梅毒に感染すると、死んでしまって、どんどん淘汰されて行って、最終的に梅毒に強いO型の人だけが残ったというのです。
そこから、このような考察が成り立ちます。梅毒に対して、抵抗力が強いO型の人は、当然、性に奔放になっても、生き残れるので、おおらかになる。一方、梅毒貰ったら、速攻死んでしまいかねないA型の人は、生き残るためには、性生活も慎重にならざるにならない。だから、性格も慎重になる。つまり、血液型は性格と密接に関係しているのだ、と。
医学的には、血液型による性格診断は全く無意味だと言われています。血液型と性格を結びつけるようとするのは、世界中で日本人だけだと笑われたりします。でも、梅毒から血液型と性格の関連性が説明えできてしまうって、本当に面白くありません?