今年の夏は車で長野県の上高地へ行ってきました。
実際には自家用車で上高地には入れないので、その手前の沢渡温泉に泊まり、上高地との往復は路線バス利用。
天気よかったので、涼しい空気の中で絶景を楽しめました。
こんなところです。
焼岳とその噴火で堰き止められた大正池
白樺の森にある赤い屋根の帝国ホテル
奥穂高連峰を見上げながら梓川横を歩いて河童橋へ
さらに梓川を上流に歩いて岳沢湿原
僕は子どもの頃に連れて来られて上高地を知っていたので、ほぼ半世紀前に見た美しい景色を再確認できた旅となりました。
あの頃との違いは、大正池と河童橋周辺にホテルが出来ているのと、大正池の中に立っていた枯れ木たちが自然の摂理でほぼ消失したことくらい。
僕は小学生の時に来て以来、上高地へはずっといい思い出を持っていて、中学校に上がってから芥川龍之介の「河童」を読んでみた。
当時はそれなりに面白かったのだけれども、今から思うに河童社会に芥川が投影していた人間社会のアイロニーをどこまで理解できていたのかな。
今回連れてきた孫は、初めて上高地に来た時の僕と同じくらいの年の小学校高学年生。
果たしてこの景色を一生覚えてくれるのだろうか。
僕ら夫婦は五十年後にはまず生きていないのだけれども、上高地は日本の夏の避暑地として美しくあり続けてほしい。
孫が今回の旅を自慢する場所でもあり続けてほしい。