フィリピンの国鳥であるフィリピン・イーグルまたはホワイト・イーグルを見るためにダバオ市の懐深いところマラゴスのフィリピン・イーグル・センターに行ってきました。
フィリピン・イーグルはダバオの王様。謁見するには車に乗って1時間くらいかける価値はあるでしょう。
実際のフィリピン・イーグルは、すごい存在感。見た目がそもそも大きく、羽根を伸ばすと人間が手を伸ばしたくらいになり、神経質になるとすぐに白茶色の頭髪を立たせて顔の数倍も大きくなる。その体重は成鳥で6キロから8キロ。ダチョウほど大きくはないにせよ、自由に空を飛び回る生き物としては最大規模ではないでしょうか。
生まれたばかりの雛
ガイドに聞いたところ、ここで飼育されている彼らの主食はウサギとかの四つ足の動物で、鳥インフルエンザが怖いので鶏肉は与えない。週に一回は小型の四つ足動物を檻に入れて狩りをさせるということでした。
園内で鹿を飼っていたので、「これはフィリピン・イーグルの狩り用か」と聞いたら、「子鹿は食べるけれども、鹿を育てるのが大変で食糧にはしにくい」と。猛禽類の彼らにとってここでは、成長の早いネズミやウサギ系が主食のようです。
フィリピン・イーグルはテリトリー意識が強いので、自然界では個体はそれぞれ離れて暮らしているので、園内でも基本はネットとか柵で空間を隔てて飼育していました。
ダバオ市の南の市境はフィリピンで一番高いアポ山になっていて、その山の懐のジャングルにこのダバオの王様がいるのだけど、近年は山の周辺で開発が進んでいるので個体数は激減しているようです。
これだけ存在感のある生き物なので、アポ山系から消えた日が来たら、地元の人はみんな悲しむでしょう。
飛行中の王様の写真と記念撮影
バードウォッチングテラス