乳幼児期の心の発達プロセスと世代間連鎖 | サイコセラピスト(心理療法士) 棚田克彦 公式ブログ

こんにちは、

運命を味方につける
「結果重視」の心理セラピスト
棚田克彦です。

 

 

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A子ちゃんは、 1歳半のときに妹が生まれると、急にききわけのよい子になりました。
 
泣くことが少なくなり、お母さんのところに赤ちゃんのおむつを運んできてくれます。
 
「まあ、すっかりお姉ちゃんになって」と、お母さんも、おばあちゃんも、一緒になってA子ちゃんをほめました。
 
ところが、その頃から、A子ちゃんは笑うことや飛び跳ねて喜ぶことが減っていったのです。
 
当初、A子ちゃんは自閉期、共生期、分化期を順調に通過し、やや早熟な発達を示す子どもでした。
 
そして、1歳の練習期に入った頃から、お母さんのつわりがひどくなってA子ちゃんを構ってあげられなくなって、 その頃からA子ちゃんの元気がなくなってきたのです。
 
再接近期に入り、 ただでさえお母さんへの分離不安が高まって来る時期に、お母さんがこれから生まれてくる赤ちゃんにかかりっきりになってしまったからです。
 
結局、A子ちゃんのお母さんへの優等生的な思いやりは、お母さんの愛情を失う不安に起因するものでした。
 
しばらくしてお母さんがA子ちゃんの問題に気づき、 A子ちゃんの相手をよくしてやるようになると、再びA子ちゃんに年齢相応の子どもらしさが戻ってきました。
 
もしもお母さんが異変に気付くことなく、そのままでいたら、A子ちゃんは、「生き延びるため」「愛されるため」に作り上げた見せかけだけの姿である「ニセモノの自分」を発達させてしまっていたことでしょう。
  
子ども本来の素直で自由な「ありのままの自分」を犠牲にして、お母さんの承認に縛られていたことでしょう。
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8月に引き続き、9月の『Spiritual University オンラインゼミナール』は、世代間連鎖をテーマにお届けいたします。
 
世代間連鎖は、親が抱えている未解決のトラウマが子どもや孫の世代に(無意識に)引き継がれて、子どもや孫の人生に悪影響を及ぼすことで起こります。
 
とりわけ、子どもが0~3歳位の乳幼児期は、世代間連鎖が起こりやすい時期です。
 
なぜならば、この時期の小さい赤ちゃんや子どもは、忘れたはず、済んだはずの親の未解決のトラウマを、毎日、毎日、何度も、何度も、強く刺激するからです。
 
・ 「子どもにベタベタされるのが嫌いで、子どもが甘えてくるとはねのけるお母さん」
 
・ 「ささいなことにこだわり、子どもの前でいつも憂うつなお母さん」
 
・ 「ビシビシと容赦なくしかりつけ、自分の思い通りに子どもを動かそうとするお母さん」
 
・ 「ちょっとしたことで不安になり、 ピリピリとあれもダメ、これもダメと心配するお母さん」
 
・ 「自分の気分の良いときは猫なで声になるけれど、 イラ立つと雷を落とすお母さん」
 
・・・・・等など。
 
つまり、そういう事です。
 
 
(中略)
 


『Spiritual University オンラインゼミナール』の9月期のテーマは、『世代間連鎖と乳幼児期の心の発達プロセス』です。
 
以下の内容でお届けします。

 

 

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【9月期の授業内容】『Spiritual University オンラインゼミナール』
(9-1)「世代間連鎖と乳幼児期の心の発達プロセス(その1)」
・ 人生の最初の旅で、その後の人生は大きく変わる。
・ 乳幼児期の数年間を暖かさと明るさに包まれて育った子は、伸びやかで温和な性格になる。
・ 必ず失敗を乗り越えることのできた子は、楽観的な性格になる。
・ 母親の無関心や拒絶に出会ってきた子は、固く閉ざされた性格になる。
・ 絶えず不意を打たれたり裏切られたりした子は、猜疑心の強い性格になる。
・ 乳幼児期の体験が、その子の一生の性格の原型になり、その後の長い人生での未知の人物や新しい出来事との出会い方までも決定してしまう。                                    
・ 乳幼児期の心の発達プロセスについて
・ 自閉期(誕生~生後約2カ月)
・ 共生期(生後約2か月~生後約4.5か月)                                    
・ 分離-個体化期(生後約4.5か月~生後約36か月)                                    
・ 分離-個体化期の第1期:分化期(生後約4.5か月~生後約12か月)
・ 分離-個体化期の第2期:練習期(生後約12か月~生後約18か月)
・ 分離-個体化期の第3期再近接期(生後約18か月~生後約24か月)
・ 分離-個体化期の第4期:個体性の確立期(生後約24か月~生後約36か月)                                    
・ 症例「乳幼児期の共生期のトラウマと統合失調症(精神分裂病)」
 
(9-2)「世代間連鎖と乳幼児期の心の発達プロセス(その2)」
・ 分離-個体化期の第1期:分化期(生後約4.5か月~生後約12か月)
・ 人見知りが現われ、母親との特別な心の絆ができ始めたことを示す。
・ 症例「赤ちゃんのときから使っている枕がないと眠れない」
・ 症例「人見知り」
・ 分離-個体化期の第2期:練習期(生後約12か月~生後約18か月)
・ 練習期には、ハイハイにより母親からの分離と探索行動が活発になり、いよいよヨチヨチ歩きが始まると、子どもは嬉しくてたまらず、自己愛が絶頂に達する。
・ 分離-個体化期の第3期再近接期(生後約18か月~生後約24か月)
・ お母さんに再び甘え、融合したいと同時に、一方で、お母さんから自立的でもありたいという葛藤した感情を経験する。
・ 症例「聞き分けの良過ぎる子ども」
・ 症例「乳幼児期の父親の死」
・ 分離-個体化期の第4期:個体性の確立期(生後約24か月~生後約36か月)
・ 対象恒常性(object constancy)について
 
(9-3)「世代間連鎖と乳幼児期の心の発達プロセス(その3)」
・ 私たち人間は他の動物と違って、生まれつき生理的に未熟であり、そのために生まれた直後は100%母親に依存しなければならない。                                    
・ 出生直後からの日々の生存を母親との相互交流に依存しているために、そこに必然的に母と子の絆が生まれる。
・ 心の発達プロセスは、出生直後からおよそ3年の間に、自閉期、共生期、分離一個体化期という発達の段階を順にたどる。   
・ 退行と固着                                    
・ 症例「慎重すぎる性格」
・ 症例「優等生の失神発作」
・ 症例「激高する女の子」
 
(9-4)「世代間連鎖と乳幼児期の心の発達プロセス(その4)」
・ セラピストが行う子どもの心の発達プロセスの援助方法について
・ 「母子関係を支える」
・ 乳幼児は母親のトラウマを刺激しやすい
・ 「子どもにベタベタされるのが嫌いで、子どもが甘えてくるとはねのけるお母さん」
・ 「ささいなことにこだわり、子どもの前でいつも憂うつなお母さん」
・ 「ビシビシと容赦なくしかりつけ、自分の思い通りに子どもを動かそうとするお母さん」
・ 「ちょっとしたことで不安になり、 ピリピリとあれもダメこれもダメと心配するお母さん」
・ 「自分の気分のいいときは猫なで声になるけれど、 いらだつと雷を落とすお母さん」
・ 母親がセラピスト(講師)を信頼することができると、母親は子どもと安定した関係を持ちやすくなる。
・ 母親とセラピストとの良い関係は、即、母子の良い関係につながりやすい。                                    
・ 「父母関係を支える」                                    
・ 母子関係は、「母親-セラピスト」の関係以上に、家庭での「母親-父親」の関係に影響を受ける。
・ 母親は、自分が夫から十分愛されていると実感できると、優しく素直に子どもを受けとめることができやすくなる。

 

 

『Spiritual University オンラインゼミナール』の詳細とお申込みは、以下のリンク先をご覧下さい:

 

 

■運命を科学する理論的スピリチュアル
■Spiritual University オンラインゼミナール
http://spiritual-university.com/online-seminar/

※最初の一ヶ月は無料です。

 

心理セラピスト 棚田克彦
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