愛着(attachment) ~人と人との絆(きずな)を結ぶ能力~ | サイコセラピスト(心理療法士) 棚田克彦 公式ブログ

こんにちは。

サイコセラピストの棚田克彦です。

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なぜ、人に気ばかり使ってしまうのか?


なぜ、自分をさらけ出すことに臆病になってしまうのか?


なぜ、人と交わることを心から楽しめないのか?


なぜ、本心を抑えてでも相手に合わせてしまうのか?


なぜ、いつも醒めていて何事にも本気になれないのか?


なぜ、拒絶されたり傷付くことに敏感になってしまうのか?


なぜ、損だと判っていて意地を張ってしまうのか?






他の生き方もできたはずなのに、

なぜ、この生き方をしてきたのか?






人と人との絆(きずな)を結ぶ能力である

愛着という観点から考えると

見えてくるものがあります。






その人固有の愛着のスタイルは、

対人関係や親密さの求め方だけでなく、

その人の生き方や関心、恋愛や子育ての仕方、

ストレスに対する耐性や生涯の健康にまで

広く深く影響を与えています。






愛着は、

私たちが意識しないところで、

知らずしらずのうちに私たちの心理や生理、

行動を支配しています。






幼少期に親との関係を通して

安定した愛着スタイルを獲得できた人は、

大人になってからも

対人関係や恋愛、仕事において

上手くやっていけます。






なぜなら、

人に受け入れられたり

人を受け入れることが

自然にできるからです。






どんな相手に対しても

自己主張ができて、

それでいて不要な衝突や孤立を

避けられる。






困ったときには人に助けを求め

自分の身を上手に守ることで、

ストレスからうつ病になることも

避けられる。






従来、「愛着」の問題と言えば、

うつ病や不安障害、各種依存症、パーソナリティ障がい、

摂食障がいなどの病気や障害のリスク因子として、






あるいは、

離婚や家族崩壊、虐待やネグレクト、

結婚や子どもを持つことの回避、社会に出ることの回避、

非行や犯罪などの問題の背景にある重要な因子として

語られることが多かったように思いますが、






さらには、

どういう愛情環境、養育環境で育ったのかということが、

パーソナリティ障がいは言うに及ばず、

発達障がいとして扱われているケースの多くにも

少なからず影響していることが報告されています。






すなわち、

親子間でどのような愛着スタイルが

形成されるかと言うことが、

先天的に持って生まれた遺伝的要因に

勝るとも劣らないほどの影響を

子どもの一生に及ぼし、






困難な発達障がいのケースほど

愛着の問題が関係しており、

そのことが原因で症状が複雑化して

対処が難しくなっているとの指摘があります。





これは別の見方をすると、

何も「愛着」の問題に限ったことではありませんが、

たとえ先天的(遺伝的)なファクターに起因する

病気や障がいであったとしても、

親の育て方や心理療法等の関わりを通して

できることが大いにあるということです。






どうすれば今抱えているさまざまな問題を解決していけるのか?


どうすれば人生がもっと生きやすく実り豊かなものになるのか?


どうすればもっと幸せな人生を手に入れられるのか?






そうした問題や課題のもっとも根本的なところが、

幼少期の愛着の傷をいかにして克服し、

安定した愛着スタイルを獲得することができるか、

不安定な部分をいかに修復できるか、

にかかっているのです。






現在までご好評をいただいております

『ビリーフチェンジ公開講座』 ですが、

来月の開催分からは

毎回テーマを設定して

一つのトピックについて

やや詳しくお話をしようと

思います。






6月からは「愛着」についてお話する予定です。

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今回は、ここまで。





棚田