「ダイエットに失敗する本当の理由」 | サイコセラピスト(心理療法士) 棚田克彦 公式ブログ

こんにちは。

サイコセラピストの棚田克彦です。

http://www.tanada-katsuhiko.com/index.php?FrontPage



「心と身体は一つ」


という言葉がありますが、

私の経験からすると、

これは相当控え目な表現です。



「心と身体は同じものを別の角度から見ただけに過ぎない」




私はそんな風に考えてセラピーを行なっています。




「身体は心の状態を映し出す鏡であり、

逆に、心も身体の状態を映し出す鏡である」




という見方もできます。



たとえば、ダイエット。




あなたの体重(体型)は、

あなたの心の状態を映し出す鏡です。




例外はあるにせよ、

「健全な心の状態」を維持していれば、

特に余計な努力をしなくとも、

過度にやせ過ぎたり、

過度に太り過ぎたり

することはありません。



心の内面に葛藤を抱えていて、

それがストレスとなって

つい食べ過ぎてしまったり(過食症)、



歪曲されたセルフイメージのために、

少しでも太ることへの恐れから

食事を取れなくなったり(拒食症)と、



こうした極端な例を持ち出すまでもなく、

体重(体型)をコントロールするためのカギは、

心の中に存在します。

 


ですから、

「理想の体重」「美しい体型」を手に入れるためには、

「健全な心の状態」を手に入れることが

他の何にも増して大切です。




以前に私の元へ、

「幼児体型を直したい」

という悩みで相談に来られた女性タレントの方が

いらっしゃいました。



この女性の幼児体型は、

<成長してはいけない>

<セクシーになってはいけない>

という心のブレーキ、

つまり、

リミッティング・ビリーフを取り除くことで

時間をかけて改善しました。




この女性は、

小学生から中学生の頃にかけて、



「いつまでも小さくてポチャポチャッとして、

可愛いらしい“女の子”のままでいて欲しい」



「一人では何もできない子どものままでいてくれた方がうれしい」



「“女の子”だった自分の娘が

セクシーな大人の“女性”に変わってしまうのが寂しい(怖い)」



といったような

<セクシーな大人の女性に成長することを禁止するメッセージ>

を父親から受けとっていました。




そうした父親からのメッセージが原因となって、

女性としての身体的な成長にブレーキがかかっていたのです。




また、

性的虐待やレイプ等を受けた女性(女の子)が、



「こんな酷い目に遭うのは、私が(セクシーな)女性だからだ」



と結論し、

危険から身を守るために無意識の心が

自身を太らせることがあります。



こうした

・心理的ストレスによる過食

・歪曲したセルフイメージによる拒食

・自己防衛のための肥満

のように、

主たる原因が心理面に存在する場合、

通常の食事制限や運動プログラムのみによって

ダイエットを成功・維持させることは、

非常に困難だといえます。



サイコセラピスト 棚田克彦