幸せになってはいけない・・・、その理由とは? | サイコセラピスト(心理療法士) 棚田克彦 公式ブログ

こんにちは。

サイコセラピストの棚田克彦です。

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世の中には、

自分ではそうだと気づかずに、



結構な数の人が

「幸せになってはいけない」

と思い込んでいます。



念のために言いますが、

「幸せになれない」

と思い込んでいるのでは

ありません。



「幸せになってはいけない」

と思い込んでいるのです。




「幸せになってはいけない」

と思い込んでいる人は、



自分から不幸を引き寄せたり、



すでに幸福に囲まれていても、

その幸福を実感することが

できません。



なぜなら、

心が「幸せになってはいけない」と

ブレーキをかけているからです。



セミナーでこういう話しをすると、

初めはほとんどの人が

「私には関係ない」

というフリをします。



しかし、

セミナーも中盤にさしかかる頃には、

ただ事ではない表情に変わります。



◆ケーススタディ◆

患者: 30代女性


主訴: 漠然とした不安感


セラピーの目的:
不安感を無くすこと、不眠症の改善


(クライアント)
「約半年前に結婚をしたのですが、その頃から、
とっても幸せなはずなのに、漠然とした不安感
を感じています。そのためか、不眠症を患って
いて、病院で睡眠薬を処方してもらっています」


(棚田)
「何かあなたにとって良くないことが起こり
そうな予感とかあるの?」


(クライアント)
「いえ、何もないです」


(棚田)
「半年前に結婚したばかりで、今、とっても
幸せなんですよね?」


(クライアント)
「はい、すごく幸せです(少し微笑む)」


(棚田)
「○○さんが小さい頃、お父さんとお母さんは
幸せそうだった? 覚えてる?」


(クライアント)
「経済的に苦労したとかはありませんが、母親は
あまり幸せではなかったと思います。私が小学生
の頃、母親自身も病弱だったのですが、おじい
ちゃんとおばあちゃんが寝たきりで、二人の介護
を全部一人で見ていました」


(棚田)
「小学生の頃の○○ちゃんに身を置いたつもりに
なって下さい。(イスを1つ出して、)目の前に
お母さんがいます。『私は幸せになってもいい
ですか?』って、お母さんに聞いてみて」


(クライアント)
「お母さん、私は幸せになってもいいですか?」


(棚田)
「お母さんはどう反応してる?」


(クライアント)
「『いいよ』って言ってる」


(棚田)
「○○ちゃんは幸せになりたい?」


(クライアント)
「うん」


(棚田)
「でも、お母さん大変そうだよ。○○ちゃんだけ
幸せになってもいいの?」


(クライアント)
「幸せになりたい(目に涙を浮かべる)」


(棚田)
「じゃあ、目の前にお母さんに向かって、『たとえ
お母さんがどんなに大変でも、私には一切、関係
ありません。私は幸せになります』と宣言しなさい」


(クライアント)
「たとえお母さんがどんなに大変でも、私には一切、
関係ありません。私は幸せになります! お母さん、
ゴメンナサイ・・・(泣)」


(棚田)
「これでいいんだよね?」


(クライアント)
「はい(泣き続ける)」」


※このセッション以降、漠然とした不安感がなくなり、
 不眠症も解消された。



この女性が持っていたのが

<幸せになってはいけない>

というリミッティング・ビリーフです。



子どもの頃に苦労している母親を見て育ったので、

「私が幸せになったら、お母さんに申し訳ない」

だから、

「私は幸せになってはいけない」

と無意識のレベルで思い込んでいたのです。



他にも、

親、子、兄弟といった身内や、

とても仲の良かった友人等を

亡くした場合にも

「自分だけが幸せになってはいけない」

という気持ちから、

<幸せになってはいけない>

というリミッティング・ビリーフの

刷り込みが起こる場合があります。



<幸せになってはいけない>という

リミッティング・ビリーフは、

結構やっかいです。



なぜなら、

セラピーを受けて悩みが解決することや、

コーチングを受けて目標を達成することは、

すべて幸せになることを意味するからです。



つまり、

<幸せになってはいけない>という

リミッティング・ビリーフを持っていると、

セラピーやコーチングのセッションで

何をやっても効果が出ません。




ダイエットも失敗します。



コーチングも、いずれどこかで前に

進まなくなります。



セラピーだと症状が改善しなかったり、

一度治ったはずの症状が再発をします。




そういった場合は、

まず一番最初に

<幸せになってはいけない>を

取り除いて、

それから、

クライアントの要望に合わせた

セッションをやるとよいでしょう。



すると、

もしコーチングであれば、

もっと楽に目標達成が

できるようになります。



セラピーであれば、

まるでウソのように

ワークが効き始めます。



次回、4月18日開催

「サイコセラピー体験講座」

テーマは、

『がんばっても、がんばっても、うまく行かない運命』

です。



<幸せになってはいけない>

<成功してはいけない>

の2つのリミッティング・ビリーフを

取り扱います。



今回のメルマガの内容に興味を持った人、

ビリーフ・チェンジで『幸せを引き寄せたい人』は、

次回、4月18日(日)開催の

「サイコセラピー体験講座」に

ご参加ください。



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サイコセラピスト 棚田克彦