こんにちは。
サイコセラピスト 棚田克彦です。
http://www.tanada-katsuhiko.com/index.php?FrontPage
今回は、『悩みを克服する方法』についてのお話しです。
心に悩みを抱え込んでしまうと、
大半の人は、
「早くこの苦痛から逃れたい!」
という気持ちばかりが強くなって、
苦痛を取り除くことだけに意識が
集中してしまうようです。
「もっと自分に自信があれば・・・」
「人前で緊張しさえしなければ・・・」
「この性格さえ治れば・・・」
「この病気さえなければ・・・」
といったように、
「この悩みさえなければ、万事OKなのに!」
と強く思い込んでしまって、
人生の最大の目的が「苦痛を取り除くこと」
になってしまってるような人さえいます。
しかしながら、仮にすべての悩みや問題が解決して
完全に苦痛を取り除くことができたとしても、
決してそれだけで状況がプラスに転じて、
自動的に幸せな人生が手に入るという訳ではありません。
悩みや問題がなくなったからといっても、
毎日の生活が楽しいものに変化する訳でもありません。
それは、
「悩みや問題がないこと」と
「喜びや楽しみ、幸せを感じられること」とは、
決して同じではないからです。
病気をしていないからといって、
必ずしも元気で健康であるとは限らないのと同じですね。
人生において、
日々の生活の中で喜びや幸せ、充実感を感じて、
心から人生を楽しめるために必要なことは、
ただ必死になって苦痛を取り除くことではありません。
では、一体どうすればよいのかというと、
「自分がやっていて楽しいと感じること」や
「達成できたら幸せな気持ちになれること」、
「充実感を感じられること」など、
新たに何かプラスの取り組みを始める必要があります。
ちょっと考えてみると当然のことなのですが、
「楽しいこと」や「幸せなこと」に取り組まない限りは、
単に悩みや問題を解決するだけでは、
「楽しい気持ち」や「幸せな気分」を感じることは
できないのです。
また、人は毎日の生活の中に
何も「喜び」や「楽しみ」がないと、
ついネガティブ思考になりがちです。
一方、
たとえ小さなことでも
何か「喜び」や「楽しみ」を持っている人は、
少々のツライことや嫌なことがあったとしても、
それらを乗り越えることがやりやすくなります。
たとえば、
誰かあこがれの好きな人がいて恋をしているときは
疲れやストレスに対する抵抗力もアップして、
「いつもより仕事が大変だったり、上司に怒られても、全然ヘッチャラ!」
「少しくらいうまく行かないことや嫌なことがあっても、全然大丈夫!」
という経験をしたことがある人もいるはずです。
私のところへセラピーを受けに来られるクライアントの方も、
はじめは苦痛を感じている状態にあります。
ですから、
はじめは苦痛を取り除くために「セラピー」を行ないます。
しかし、
そのまま苦痛を取り除くことだけに集中していると、
いずれは症状が改善するスピードが落ちてきて、
症状の改善に変化が見られなくなってきます。
ここがセラピーやカウンセリングの
限界なのかもしれません。
そうした場合、
これは私のやり方ですが、
だんだんとセラピーの効果が逓減し始めるのに合わせて、
「セラピー」から「コーチング」へと移行します。
つまり、
「苦痛の除去」から、
「課題、目的の達成」へと、
ゴールをシフトするのです。
「課題、目的の達成」というと、
ちょっと大げさに聞こえますが、
何でもいいんです。
「彼女(彼氏)を3ヶ月以内に作る」とか、
「今までやったことがない新しいこと(趣味、運動など)を始める」
「今年中に海外の知らない土地へ一人で旅行に行く」のように、
以前は悩みがあるためにできなかったことや、
やってみようとも思わなかったことで、
でも、
「もしできたとしたら、良い気分になれること」
を目標に設定して、その目標が達成できるように
楽しみながらがんばってもらうのです。
そうやって「悩みを取り除くこと」から
「喜び、楽しみを手に入れる」ことに
意識のフォーカスをシフトさせると、
再び症状の改善する度合いが加速し、
しかも以前の悪い状態に戻りにくくなります。
私は昨年から個人セッションに
コーチングの技法を取り入れ始めましたが、
クライアントさまからの評判も上々です。
それに、
クライアントの方も、
セラピーのセッションよりも
コーチングのセッションの方が
楽しいみたいです。
セラピーで悩み事についてあれこれと質問されるよりも、
コーチングで楽しいことや嬉しいことについて二人で
話し合う方が楽しいのは当然ですね。
ちなみに、
私はコーチングを勉強するのに、
スピードチェンジ・ジャパン社の
●『達成の科学』
と
●『コーチ認定プログラム』
の2つの講座に通いました。
どちらもNLPをベースとした成果重視型の
コーチング技術を学べる大変素晴らしい
講座です。
どちらの講座も東京で開催されていますが、
「遠方で参加できない」という方や、
「ちょっと今、お金がないです」と言う方は、
正規の講座で教えているのと同じ内容を、
こちらのDVDで学ぶことができます。
http://www.speed-change.jp/dvd/basic/shoukai/yoyaku/
紹介者番号のところに3桁の数字「121」と入力すると、
【11月15日】までの期間限定で、
【13000円(▲2千円引き!)】で購入可能です。
DVDの講師はマイケル・ボルダック先生ではなく、堀江信宏先生です。
私個人的には、堀江先生の方が説明が上手でわかりやすい
と思います。
話を元に戻しましょう。
「苦痛を取り除くこと」にばかり意識を集中していると
途中で症状が改善するスピードが落ちてくるのは、
症状が改善して苦痛が和らぐにつれて、
「どうしても早く治したい!」という気持ちが
弱くなってくるからです。
「のど元過ぎれば熱さ忘れる」という訳です。
苦痛が和らいでくると、努力をしなくなるのです。
ですから、
ある程度、症状が改善してきたら、
「苦痛を取り除きたい」というマイナスの動機付けではなく、
「もっと快楽(楽しみ、喜び、幸せ等)を得たい!」という
プラスの動機付けを利用すると、うまく行くのです。
つまり、
「苦痛を避けたい」という動機付けから
「快楽を得たい」という動機付けに移行するタイミングで、
「セラピー」から「コーチング」へとスイッチするとよいのです。
今回はこの辺で。
サイコセラピスト 棚田克彦