ビリーフを取り除くNLPテクニック | サイコセラピスト(心理療法士) 棚田克彦 公式ブログ

前回からの続きで、「ダイエットの邪魔をするビリーフ(思い込み)を取り除く方法」をお伝えしています。


今回は、「(制限となる)ビリーフを取り除くためのNLPテクニック」を紹介します。


ちなみに、この記事を書いている4月8日時点で、体重は70.6キログラム。約2週間前の3月16時点での71.5キロから、900グラム減少しました。


前回のブログで、ダイエットの邪魔をするビリーフは、


1. 新聞、本、雑誌から来たビリーフ
2. テレビ、映画、ラジオから来たビリーフ
3. 人から言われた言葉から来たビリーフ
4. 仕事上の経験から来たビリーフ
5. 医療関係者(医者、看護師)や健康診断のデータなどから来たビリーフ
6. 仲のよい親友から来たビリーフ
7. 家族や親戚から来たビリーフ


の7つのカテゴリーに分類できることをお伝えしました。


私の場合、


「10代や20代の頃と比べると代謝が減って痩せにくい体質になっている」

「痩せるには運動が必要」


の2つがダイエットの邪魔をしていました。


ダイエットの邪魔をするビリーフの一般的なものには、


「私は水を飲んでも太る(水を飲んだだけで太りません!)」

「私の家族は太りやすい家系だから」

「おなか一杯まで食べないと満足できない」

「内臓脂肪は痩せにくい」

「セルライトは一度できると取り除くのが大変」


などといったものがあります。


さて、ここからが、(制限となる)ビリーフを取り除くための具体的なNLPテクニックの手順です。



(ステップ1)
ダイエットの邪魔をするビリーフと、それらをもつに至った7つの体験を特定します。


1. 新聞、本、雑誌から来たビリーフと体験

2. テレビ、映画、ラジオから来たビリーフと体験

3. 人から言われた言葉から来たビリーフと体験

4. 仕事上の経験から来たビリーフと体験

5. 医療関係者(医者、看護師)や健康診断のデータなどから来たビリーフと体験

6. 仲のよい親友から来たビリーフと体験

7. 家族や親戚から来たビリーフと体験



(ステップ2)
(ステップ1)で発見した7つのビリーフと体験を、ポストイットを床に貼り付けてスペースアンカーします。


     [1]  [2]  [3]  [4]  [5]  [6]  [7]


7つのビリーフと体験それぞれについて、スペースアンカーした場所に順番に立ち、該当するビリーフを作ったときの状況を思い出して再体験します。

そして、そのときのビリーフや体験がダイエットを妨げている感覚の強さ、または、そのビリーフの内容について考えたときの行き詰まり感や嫌な気持ちの強さを10段階で点数化します。

1(非常に弱い) ~ 10(非常に強い)。


7つのスペースを順に移動するときは、前のスペースの状態を引きずらないように、体を揺すりながらジャンプするなどして、確実にブレーク・ステートします。



(ステップ3)

手の平を上に向けて、両手を体の前に出します。

小さい子どものときに、何か人に自慢したくなるようなことを成し遂げたときの体験にアソシエイトします。

たとえば、小さい子どものころに、初めて自分ひとりで大きな道路を渡りきったときの体験など。

そして、そのときの誇らしげな体験や気持ちを視覚的なシンボルで表現し、メタファーとして右手の上にのせます。

どのように見えますか?

例えば、「キラキラと輝く大きな星」 「赤くて大きな丸い風船」など。



(ステップ4)

そこへ、年上の子どもがやってきて、その子がこんな風に言います。

「お前はバカだなあ。そんなこと二度とするなよな」

そう言われたとき、あなたの右手の上のシンボルは、どのように変化しますか?

例えば、「小さくしぼむ」 「色が薄くなる」など。



(ステップ5)

年上の子どもが現れる前の時間に逆戻りします。

右手の上には、あなた自身の意見や主張を現すシンボルがのっています(「キラキラと輝く大きな星」など)。

左手の上には、年上の子どもの意見を現すシンボルをのせます。

こうして、自分の意見と他人の意見を、ハッキリと区別します。



年上の子どもがやってきて、あなたに向かってこう言います。

「お前はバカだなあ。そんなこと二度とするなよな」

年上の子どもの意見を視覚的なシンボルで表現し、メタファーとして左手の上にのせます。

自分の意見と他人の意見をハッキリと区別できるあなたは、左手の上にのせた他人の意見を、ゼスチャーを使って年上の子に返します。

今、どんな気分がしますか?



(ステップ6)

再び、小さい子どものころに、初めて自分ひとりで大きな道路を渡りきったときの体験にアソシエイトして、そのときの誇らしげな体験を視覚的なシンボルにして、右手の上にのせます。

今度は、そこにお母さんが現れて、このように言います。

「○○ちゃん、あなたはまだ小さいんだから、一人で道路を渡ってはいけません!」

母親の意見を左手の上にシンボルにしてのせます。



両手の間に、大きな厚いガラスの板をイメージします。

このガラス板は、コピー機の原稿をのせるガラス板のような働きをします。

つまり、あなたの無意識は、このガラス板を通して、あなたにとって役に立つものを何でもコピーしてくれます。

何がどうあなたの役に立つのか、意識的に知る必要はありません。

どういうわけだか、あなたの無意識は全てを知っていて、左手の上に乗せた他人の意見の中から、あなたにとって役に立つものだけをコピーして、それをあなたの右手に乗せた自分の意見を表すシンボルの上から種をまくように降り注いでくれます。

すると、あなたの右手の上に乗った意見は、成長して大きくなります。

自分にとって役に立つ部分だけをコピーしたら、左手の上にのせた母親の意見を、ゼスチャーを使って母親に返します。

今、どんな気分がしますか?



(ステップ7)

(ステップ2)でスペースアンカーを作ったカテゴリー1~7までの7つのビリーフについて、一つひとつ順番に該当するスペース(場所)に立って、(ステップ6)のプロセスを行ないます。

つまり、潜在意識の奥深くに埋め込んでしまったダイエットの邪魔をするビリーフをシンボルにして左手の上にのせてから、ゼスチャーを使って元の持ち主に返します。

と同時に、あなたにとって必要なエッセンスだけはガラスの板を通して吸収し、右手のシンボルに取り込みます。



カテゴリー1~7までの7つのビリーフについて、一つづつ1周目はゆっくりと確実に、だんだんとスピードアップして2週目、3週目と繰り返します。

何周かプロセスを繰り返して変化を感じなくなってきたらストップして、(ステップ2)でやったように、7つのビリーフや体験の一つひとつについて、行き詰まり感や嫌な気持ちの強さを10段階で再び点数化します。

ここで、始めたときよりも点数が下がっていたらOKです。



(ステップ8)

フューチャーペースします。

7つのビリーフを作ったときと同じような体験の状況を想像して、「行き詰まった感じ」や「嫌な気持ち」といったネガティブな反応が起こらないことを確認します。



(ステップ9)

エコロジーチェックをします。

自分の意見と他人の意見をハッキリと区別することが適切でない状況がないか確認します。



以上が、ダイエットの邪魔をするビリーフを取り除くNLPテクニックの全プロセスです。


文章だけの説明だったので、ちょっと分かりにくかったかもしれません。


でも、何の食事制限や運動も必要なくてラクラクのダイエット法ですから、ぜひ、やり方をマスターしてください。


もし、どうしてもやり方がわからない人がいたら、私をセミナーか何処かで捕まえて、「あのダイエットの邪魔をするビリーフを取り除くやり方って、どうやるんですか?」ってきいて下さい。


今回の内容は、ちょっと専門的でNLP初心者の方には難しかったですね。


それでは、次回をお楽しみに。