DEEP JAPAN ULTRA 100 2024☆レポ③ | 思えば遠くへ来たもんだァ。いくぜ! UTMB

思えば遠くへ来たもんだァ。いくぜ! UTMB

トレランとランニングの特に代わり映えしないお話。本当は市民ランナーのグランドスラムをいつかは達成したいと考えているが、遠く及ばない今の現実。しかし一つでもクリア出来たら最高!

もう来週末は次のレースを走らないといけません

ふ、ふじとざんきょうそー

また、レポ未完になってしまうのか・・・(笑)

いや、それは避けたいな








では、レポ②からの続きです

CP3を出発、しばらくロード
前方から登りを駆け上がってくるライトの光

何かトラブルで引き返してくる選手かな?と思ったけれど、よく見たら80Kのトップのゲディミナス・グリニウス選手でした

はやっ!もうゴール間近です

グリニウス選手、去年UTMBのアフターパーティーでテーブルが一緒で写真を撮ってもらった
とても気さくで陽気な方でした

そのままゴールして優勝でしたね、おめでとうございます❗
このブログ100パー見てないと思いますが(笑)

ロードをひたすら走ります走れるところは
そしてようやく守門岳の登山口へとりつく、距離にするとエイドから6-7km
コースの特徴でもある、1000mアップの浅草岳と守門岳

この2つの山はどちらもエイドからのアプローチが結構長く、遅くても走れるところはしっかり走らないといけない

登山口で1人パスされて、どんどん差がついた

ひとりぼっちになって、やや心細い

初めてのコースでの山間部の夜間走、ロストもそうだし、やっぱりケモノが怖い

写真を取り忘れてしまったが、登山道には「熊さんにあいさつを」みたいな看板があって鐘が設置されていた、それをカランカランと勢い良く鳴らしながら進むもちろん熊鈴も携帯

守門岳の登山道に入ると、勾配が一気にきつくなります

途中、護入清水という水場があり、そこで一服

はじめは九十九折の急登を進んで標高を上げていきますが、途中からは、ほぼ直登

月夜で結構明るいんだけど、同じ勾配、同じような景色がずーっと続いて心も疲れてくる

守門岳との分岐を左へ、一旦下ってCP4大岳へ向かって登り返す

CP4 大岳(1432m)
62.8km通過、計測はない

大岳を越えてもうひとつのピーク中津又岳(1388m)
振り返って写真を撮る
月夜でキレイ、あれが守門岳かな?街の灯りもみえるが、何処かはよく分からない

所々注意すべき所はあるが、そんなに危険な所は"まだ"ない
CP4大岳から次のCP5大塩川までは12キロあまりだが、ざっと1200m下る

これがまた長い、長い
序盤は雨が降ったら滑り台になりそうな下りを過ぎたら走れる樹林帯へ、その先はこれでもかというくらい渡渉の連続

雰囲気的には奥久慈トレイルの寺入沢に似ているが、それがどこまでも続く

ようやくロードに出て4キロほど走ってエイドに到着

CP5塩谷川 74.8km
14時間39分58秒
こちらのエイドでも、もはや定番となった豚汁をいただき休憩

どこのエイドに寄ってもボランティアの方々の暖かい出迎えと豊富な補給食

居心地が良すぎて、うっかりしてるとあっという間に時間が過ぎてしまう、腰が重くなる前に出発

次に目指すエイドは93.2キロのいい湯らてい

約20キロ先、距離的にレース折り返し地点となり、ドロップバックの受け取りが出来る

100マイルを完全完走するための関門も設けられていて制限時間は25時間

これをオーバーしてしまうと、その先の30キロあまりがカットされて折り返しとなり、130キロレースとして再スタートとなる

そうならないように時間を気にしながら進んだ

コースの雰囲気は変わり、今までのような長い登り下りではなく、小刻みなアップダウンを繰り返して進む
ほとんどひとりぼっちで進む、至るところにこんな看板があり気が休まらない

しばらく歌を歌ったり、時々奇声をあげながら進む
ボッチなので大丈夫

ふと、あることに気がつく、これは送電線の保守管理用の作業道であることに

送電線の鉄塔は小高い峰々を繋いで建っている

作業道は送電線に沿ってすすむが、アップダウンを繰り返しながら進まないといけない

これがまたいやらしい感じで一度に登る高さは数十メートルだけど、もれなく急登である

それがずーーーっとつづく
もう、どれだけ繰り返したかわからなくなる

だんだん周りが明るくなってきた、夜明けが近い

一時的な睡魔はあったけど解消した、疲れはあるが、体調も安定している

ペースは速くないけど、今回のレースは完走最優先、そう考えると順調だ

ようやく送電線地獄を抜けてロードへ

建設会社に設置されている自販機をみつけた

わーいオアシスだ❗
ファンタグレープ飲みたい❗

駆けよって、握りしめた500円玉を投入

と、同時に「カランカラン」とむなしく乾いた音がした・・・

え、まさか

500円を良く見てみると、新500円だった、うぅ

1000円札もあったけど、ザックの奥の方、あと数キロでエイドだ、ここはがまんをして進むことに、残念

朝日が顔を出す、雲もあまりなくて暑くなりそうだ
送電線を抜けて約4キロのロードを走ってエイドに到着

CP6いい湯らてい 93.2km
18時間28分58秒
時刻は5時半くらい、しばらくしたら、よーきさんがエイドに入ってきてワァーってなってなんかエイドがざわっとした
よーきさん、写真の奥の方にいる

補給と着替えを済ませ(施設の自販機で念願のファンタグレープ購入)少しまったりしてしまった

時間は気にしていなかったが、1時間以上滞在してしまった

ここまでの気持ちとしては、25時間以内の関門をクリアし、大きな山を2つ越えて、あとひとつだ、残りの距離も60ちょいだから少し安心していた

このまま進めば完走は大丈夫だろう、そんな気持ちでいた

しかし、本当にキツいのはこの先で、DEEPの核心と言えるのは実はここからだったという事をまだ知らないのであった

レポ④につづく