虫刺され | 田辺獣医科病院スタッフのブログ

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田辺獣医科病院は、福井県敦賀市にある動物病院です。
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 秋になると、お天気の日には湿度が低くて、とても気持ちが良いですね。犬と一緒のお散歩も、十分楽しめます。でも、気になるのは虫さされです。秋は、ススメバチや毛虫に刺される頻度があがります。蜂に刺されると、火がついたように熱くなる、あの痛みを経験した方もいらっしゃると思いますが、犬猫も同様です(きっと)。

蜂に刺されたとき、まずは、棘や針を取り除いてください。毛抜きやピンセットを使って、針の先の方(刺さっている根元の方)をそっと摘まんで引き抜きましょう。針の付け根(太い先の方)を摘まんで圧迫してしまうと、毒の入った袋を押してしまうことになるので、毒をさらに押しこんでしまいます。その後、水道水で洗い、出来れば傷口を摘まんで血液といっしょに毒を絞り出しましょう。そして、冷やすことで痛みは和らぎます。

また、秋の桜の木の下には、イラガという蛾の幼虫が多くなります。イラガに刺されても、非常に強い痛みが出て、赤く腫れあがりますので、注意が必要です。

 昆虫に刺されるとアナフィラキシー(短時間で全身にアレルギー症状が出るもの)が発生しやすいと言われています。アナフィラキシーが重度になるとショック症状になり、最悪の場合、生命にかかわります。以下の症状がある場合には、大至急!動物病院で受診して適切な処置をしてもらいましょう。

元気消失や異常興奮

じんましんに伴う酷い痒み

嘔吐、下痢、酷い涎

呼吸困難

眼の周りや唇の腫れ、全身のむくみ

舌が真っ白

 

▼このダックスは、散歩の後、気付くと顔が腫れていました。原因ははっきりしませんが、散歩後なので、虫刺されの可能が高いですね。

▼幸いにも翌日には腫れが引いていました。

スタッフF