2016年10月期の連続ドラマ「とげ~小市民・倉永晴之の逆襲~」をご覧頂きありがとうございました!
今回のドラマはほぼ全シーンに出演、台詞の量もすごいっ!47歳の体力と記憶力の限界がすぐそこに見えそうになりましたが、いやいやまだまだ、大変なら大変なほど役者は力が出るんですっ。この2ヶ月は休みなしで平均睡眠時間は4時間、新聞もネットも見る時間が無いので世間の出来事は全く分からないくらい、本当に集中した日々を過ごる事が出来、まわりのスタッフ、キャストに支えられ、走り抜けることが出来ました。役者としてとても幸せな現場でした。全てに感謝です。


で、10月下旬に無事にクランクアップして、すぐにEテレのシャキーンとBS-TBSの歴史鑑定の収録を数日間おこない、そして1週間ばかり映画撮影に参加して、少しの休暇に入りました。

 

この2ヶ月、燃え尽きた感じはある。いやいや早い、燃え尽きるのは33年早い!なので意識的に本を読んだり映画を見たりして、新しい風を自分の中に吹き込ませて、それらを自分の中で時間をかけて熟成させて、次に向けて自分という人間を耕すぞー、と思いました。


将来的にやりたいこと、やらなければいけないことが見えてきたというのもあって、そういった準備もしなければならない。形になるのは3年後くらいか、いずれにせよ形になれば良いのだが、そのための準備はしなければならない。

 

ということで、この3週間の読書と映画鑑賞の記録です。
(感想は今回は書かず)

 

まず読んだのは伊丹十三さんの本「伊丹十三の映画」
そして伊丹監督の映画「お葬式」と「タンポポ」を鑑賞。
(伊丹監督の他の昔の本も読みたかったけどもう売っておらず、古本もあったけど、あまりに古すぎて本の中に紙を食べる小さい赤い虫がいて、それがウチの本棚で他の本に増殖したらイヤだなあと思ってあきらめる。程度の良い古本があれば良いのだけど。こういうときに電子書籍はいいなあと思った。)


そしてヴェンダース監督の7年ぶりの最新作「誰のせいでもない」を見に映画館へ。
DVDで橋口監督の「恋人たち」を鑑賞(昨年の公開時に続いて二度目)
NHKのアニメの歴史の番組にコメントを出さなければならなかったので

「ファーストガンダム1~3(オリジナル音声版)」(4回泣いた)
「銀河鉄道999」
「ルパン三世カリオストロの城」をDVDで鑑賞。

 

 


そして読書、普段は年に2冊くらいしか小説を読まないが(今年も自分が演じるドラマの原作「とげ」「賢者の愛」の2冊だけ)
なんだか村上春樹作品が読みたくなった。
(多崎つくるやノルウェイは読んだけど、ほかの作品は読んだことが無かった。)


以下、全て村上作品、読んだ順番に

 

「羊をめぐる冒険 上下」
「風の歌を聴け」
「1973年のピンボール」
(羊を読み終えたときに、これは3部作の3番目と聞いて、あわてて風の歌と1973年を読んだ。)

「走ることについて語るときに僕の語ること」
「グレートギャッツビー」(村上春樹、翻訳)
「遠い太鼓」
「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド 上下」
「職業としての小説家」
「東京奇譚集」
「やがて哀しき外国語」
「スプートニクの恋人」
「ねじまき鳥クロニクル 上中下」

 

 

一気に16冊、3週間で、これはもう、完全にはまってしまった。何で今まで積極的に読まなかったんだろう。来年の2月に新作の長編小説が出るというニュースを聞いた、楽しみです。

 

他も
アメリカン・スクール(小島 信夫 )
抱擁家族 (小島 信夫 )
原色の街・驟雨(吉行 淳之介 )
などを読んだ。

 

村上作品はさすがに満腹満腹、しばらく読まなくていいかなあと思いながら、「そろそろ雪の季節だし車のタイヤをスタッドレスにしないと」と思ってカー用品店へ。
「タイヤ交換している間(1時間くらい)上に休憩室がありますので」と言うことだったので、そこに行って自販機でコーヒーを買って机に座ると目の前に、どーーーーーん! む、む、村上作品が!

 


壁一面、村上春樹作品、貸し出しもします、とのこと。

 

「OK、もう少し、村上作品を読めってことだね」ぼくはそう呟きながらコーヒーを飲んだ。

 

 

(↑最後は村上春樹さん調の文で)

 

 

 

 

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