15年くらい前までPolaroid写真に凝っていてたまに撮っていました。でも2008年にPolaroid社がフィルムの製造をやめたので、それっきり使っていませんでした。
で、2010年に海外の有志の方がPolaroidフィルムの工場を買い取って再生産を始めたのですが、やっぱりマーケットが狭いのでフィルムの値段が倍くらいになり、贅沢な趣味という感じで「そこまではしなくていいかな〜」という気分でした。
その後、世界的には一定以上の根強いPolaroidファンがいたようで、フィルムは売れ、その会社は2017年にポラロイドの商標も買い取り、オリジナルのカメラもいくつか出すなど順調に発展しています。
現在のポラフィルムの価格は8枚入りで2400円くらい、1枚300円でなかなか高いです。20年前くらいは1枚100~150円だったと記憶しているのですが、今はさらに倍です。
気軽にシャッターを押せないというか押さないというか、本当に自分が気になった物、心に映った物、残したい時間、それらをじっくりと考え、アングルなどもきちんと考えて撮るので、それは良い時間だなあと思います。自分は何が好きなのか、どうして撮りたいと思ったか、もしくは、あえて撮らなかったり。
同じインスタントフィルムのチェキ・スクエアは、映る画面は6cm×6cmで、ポラロイドは8cm×8cmなので比べると小さいですが、真四角は可愛いし、チェキ・miniより大きいし、値段が1枚100円位なのが嬉しいです。撮る、残すという事を考えると、値段のハードルが下がった方が撮りやすくなるので。
(左がポラ、右がチェキ・スクエアのだいたいのサイズ)
15年前くらいまではデジカメで撮った写真もプリントしていたのですが、いつのまにかプリントしなくなりました。旅行に行った時も何百枚もデジカメで撮って、その中から100枚くらいプリントしていたのですが。いつの間にかスマホやパソコンで写真を見る、というのがスタンダードになってきました。
で、昔何かの記事で読んだのですが、ギリシャかどこかで太古のクリスタルの板が出土されたのですが、何に使っていたのか全く解明できなかったようです。神事で使っていたのか、もしかして、このクリスタルの中に大事な何かが記録されていているのか!?(想念などで記録し、読み出せる能力がある人が読み出す、もしくは読み出せる機械があったとか)
この記事を読んだときに、「CDやDVDと同じだ」と思いました。何千年、何万年後にDVDが遺跡から出土、「しかしこれは何だろう?」と未来の人たちは悩みます。飛ばして遊ぶフリスビーか、もしかしたら何かが記録されているとか!?再生する機械も無いし・・・このたった数十年を振り返っても、VHS、β、HI8、VHS-C、miniDV、MD、DAT、メタルテープ(AXIA)など様々な規格がありましたが、それも今では再生機が無いと見られない、聞けない。
うーん、別に1000年も残らなくても良いけど、100年くらいは残って欲しいのが人情。映画もフィルムの時代はフィルムを明るいところにかざせば、何かが写っているのは100年後の人でも分かる。音楽は難しいですね、CDやテープといった記録媒体に残して再生機が無いと聞けないし、そう考えるとリアルタイムで目の前で演奏する事にとても価値があるのかもしれません。
で、写真です。スマホやパソコンの中です。なので、ポラロイドみたいに手に持てる、誰でも見られる形で残すというのは、とても価値のある事だなあと思いました。(デジカメプリントでも)
写真立てに飾る、冷蔵庫に貼る、本棚にアルバムがあれば、誰かがそれを見て、その写真を撮った瞬間の空気を感じる事が出来る。