九大起業部の合宿で対話/学校体育館に空調設置 | 田辺かずきのブログ

九大起業部の合宿で対話/学校体育館に空調設置

九州北部が梅雨入りしました。特に防災意識を高める時期です。大雨に警戒し、日々を過ごしましょう。

 

 

古賀市の防災のページはこちらになります。

 

 

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九州大学起業部の皆さんの合宿へ!

 

 

今は大学に起業部というのがあるんですね~。古賀市の薬王寺温泉のインキュベーション施設「快生館」で合宿していると聞き、スタートアップを支援しているまちの市長としては駆けつけないと!ということで、夜の部で対話の時間を。

 

 

伝えたかったことはいろいろ。政治や行政、民間企業・団体、どんな仕事も社会をよりよくするためにあります。そして、仕事は多くの主体と「共に」進めることが大切であり、そのためには全体の「調和」を意識することが求められます。人には多様な考え、立場があるので、「論理」に加え、「情念」を意識して行動することが重要。「自分が正しいと考えること」は大切ですが、調和を図るには、「他者の心と自分の心をつなげること」も大切。だから、対話と交流を重ねる。

 

 

質疑応答が活発でした。人生でキャリアを重ねていくうえでどうプランニングしてきているのか?大学卒業後、新聞記者8年、県議8年、市長になって6年。正直に言って、明確な計画を立てて歩んできていません。ただ、全力で走りながら、都度都度それまでの経験、知見、育んできた感性を踏まえ、「社会の中で、今、これから、自分がどうあるべきか」を思考し、行動を続けています。

 

そんな話をしました。とはいえ、私自身まだ44歳、人生は常に発展途上。自分の子どもたちに近い年齢の大学生たちとの対話の時間は私にとっても大いに刺激になりました。こうした営みが古賀市で行われていることは本当にうれしい。皆さん、共に頑張っていきましょう!

 

 

ちなみに、この日15日付の西日本新聞朝刊で、論説委員の久永健志さんがコラムで快生館を大きく取り上げてくださいました。ありがとうございます。ウェブでも読めます。

 

 

 

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古賀市議会本会議で、議員の皆さんから私への一般質問が14日から始まりました。

 

 

全ての小中学校の体育館等に空調を設置したいとの考えを明らかにしました。避難所機能としての防災力強化と教育環境の充実の観点から。古賀東中学校で先行していますが、財政に与える影響も大きく、教育委員会に整備計画を検討するように伝えています。維持管理費も要するため、整備後の活用のあり方も課題です。

 

自動運転の導入を検討する考えを明らかにしました。最新のデジタル技術は積極的に実装したいですね。近年、公道における実証実験が開始され、大阪・関西万博や高速道路等での運行も予定されています。現段階では、安全な走行環境の整備や法的責任などの課題もあり、政府や交通・物流事業者、自動車メーカーから情報収集を行いながら検討を進めていきます。

 

 

今年度開始を予定している市役所窓口の受付時間の短縮の意義も問われました。職員が限られた時間を創造性のある仕事に振り向けることができ、政策立案や業務の効率化が進むことで、市民サービスが向上します。また、各種問い合わせや申請書などの審査時間の回答までの時間短縮が見込めます。職員にとっては働きやすい労働環境がワークライフバランスを実現し、業務上のミスの防止や生産性が向上するなど、働き方改革、採用希望者増、離職防止にも寄与すると考えています。

 

まつり古賀や食の祭典といった「祭り」を地域経済の活性化につなげる重要性も提起されました。祭りは、にぎわい創出だけでなく、多くの皆さんの協働による連帯意識の醸成などにつながります。祭りの実施を通して、喜びの分かち合いや絆が生まれ、地域の誇りや愛着などの醸成、さらには効果的なシティプロモーションにもつながっています。引き続き、企画・運営主体の皆さんを財政面等で支援していきます。

 

地震や豪雨などの大規模災害に備え、自助の重要性もテーマになりました。防災は自助、共助、公助が三位一体で機能することが求められます。中でも、自助が最も重要です。災害が予見される時、発生したその瞬間、市民の皆さんの目の前に消防・警察・行政職員といった「公」は現れません。自ら主体的に、周囲の状況を捉え、避難などの積極的な行動につなげるしかありません。公助はそのために、ハザードマップやタイムラインを付した総合防災マップを全戸に配布し、市HPでもデータを公開していますし、LINEやKBCのdボタン機能などによる情報発信をしています。この日は建築物の耐震化、大規模盛土造成地などの観点からもやり取りできました。

 

ロシアのウクライナ侵略やガザでの紛争など世界各地で対立や分断が深刻化し、大国の指導者が核兵器使用を示唆するなど国際情勢は危機的な状況を迎えています。古賀市は私の市長就任後、平和行政を強化しており、非核恒久平和都市宣言、平和首長会議に加え、日本非核宣言自治体協議会にも加盟。高校生と被爆者の方との共同制作による原爆の絵の展示、市立歴史資料館で戦争をテーマとした特別展示、名誉市民である中村哲氏の功績を引き継ぐ取組なども進めており、この日はQRコードを活用した啓発の提案もいただきました。私たちが戦争を体験した方々から話を聞く機会が急速に失われていることから、戦争体験の「追体験」の機会をより一層積極的につくっていきます。