韓国総領事館訪問―船原古墳説明/戦没者追悼式 | 田辺かずきのブログ

韓国総領事館訪問―船原古墳説明/戦没者追悼式

韓国との交流促進!

 

 

古賀市は古来より朝鮮半島との交流があります。12日、駐福岡大韓民国総領事館を訪問し、朴建燦(パク・コンチャン)総領事と会談しました。国史跡・船原古墳から出土した馬具などを紹介し、文化課文化財係の調査・分析担当職員「ふなこさん」から説明。総領事館に馬のぬいぐるみまで持ち込んだのは初めてかも(笑)

 

 

船原古墳は朝鮮半島・新羅との関係が強く示されており、国内で初めて確認された玉虫装飾の馬具(杏葉)や金銅製歩揺付飾金具をはじめとする500点超の遺物が日韓の考古学会で高い注目を集めています。これは今後の古賀市と韓国の文化・経済交流の活性化につなげたい。そう考え、先日、昨年着任した朴総領事に私から直接会談をお願いしました。

 

 

朴総領事には強く関心を持っていただき、日韓の考古学者の交流による研究の深化についても貴重なご提起をいただきました。また、古賀市の郷土料理「鶏すき」にも興味津々。都市近郊で自然に恵まれ、交通の要衝の強みを生かした企業立地による産業振興、新たな時代の価値観を捉えた薬王寺温泉オフィス「快生館」の取り組みもご紹介できました。

 

日韓関係は改善が進んでいます。国家間の外交の安定性を底支えできるのが自治体間や民間の交流。今回、快くご対応いただいた朴総領事をはじめ総領事館の皆さまに心から感謝いたします。

 

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先人の皆さまに感謝し、不戦を誓い、世界の恒久平和に向けて決意を新たにします。戦争は最大の人権侵害。先の大戦の記憶を次代につながなければなりません。偏狭、独善、分断を排し、私たちが相互に理解し、慮り、支え合う社会へ。13日、古賀市秋季戦没者追悼式を挙行しました。

 

 

以下、主催者としての私の式辞全文です。

 

式辞

 

 本日ここに、戦没者ご遺族並びにご来賓の皆様のご列席のもと、古賀市秋季戦没者追悼式を挙行するに当たり、市を代表し、謹んで式辞を申し上げます。

 

 先の大戦が終わりを告げてから、早くも七十八年の歳月が過ぎました。

 

 祖国の平和と発展を願い、愛する家族を案じつつ、戦地に赴き、戦場に倒れられた方々、あるいは戦後、遠い異郷の地で亡くなられた方々のご無念を想うとき、今なお深い悲しみが胸に迫ってまいります。

 

 今日私たちが当然のように享受している平和と繁栄が、戦争で亡くなられた方々の犠牲とご遺族の皆様の御苦労の上に築かれていることを、私たちはひとときも忘れてはなりません。

 

 戦没者の皆様に哀悼の誠を捧げますとともに、ご遺族の皆様のご苦労やご努力に対し、心から敬意を表します。

 

 戦後に生まれた世代が大半を占め、戦争を体験した方々から話を聴き、その本質を知る機会が急速に失われています。先の大戦を追体験することで戦争の悲惨さと愚かさを真に理解し、今を生きる私たちの使命として、次の世代へしっかりと伝えていかなければなりません。

 

 非核・恒久平和都市を宣言している古賀市は、平和首長会議や日本非核宣言自治体協議会に加盟しており、平和行政を強化しております。

 

 現在、ロシアのウクライナ侵略や大国間の緊張の高まり、北朝鮮からの頻回のミサイル発射など国際情勢に危機感を覚えます。

 

 戦争は、一人一人の自由を奪い、幸福の追求を阻むものです。個人が尊重される平和で安定した社会に向け、ここに不戦を誓い、世界の恒久平和への決意を新たにします。

 

 市民、議会、行政の私たち皆が知恵を出し合い、力を合わせて、平和で安心して暮らせる世界の実現を、古賀市から実現していくため、全力を尽くしていくことを、今ここにお誓い申し上げます。

 

 結びに、戦没者の御霊の安らかならんことを、そして、ご遺族の皆様の今後のご健勝とご多幸を心からお祈り申し上げ、式辞といたします。

 

令和五年九月十三日

古賀市長 田辺一城

 

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私のインタビュー記事がウェブ版として公開されました。政治家としての理念、まちづくりの実践を分かりやすくまとめてくださっていますので、お時間許す時にご一読いただけると幸いです。まずは全4回の初回!