福岡県議会とバンコク都議会の友好提携10周年 | 田辺かずきのブログ

福岡県議会とバンコク都議会の友好提携10周年

福岡県タイ友好議員連盟の事務局長として、9日から3泊5日の日程でバンコク都を訪問しました。これまでも全力で取り組んできている福岡県へのタイ国総領事館設置に向けた活動などを展開し、実現に向けて前進を図りました。
 
タイ国教育大臣(前列中央)との意見交換の後、大臣を囲んで
 
今回の訪問では、中尾正幸議長や服部誠太郎副知事、九州の自立を考える会の藏内勇夫会長(自民党県連会長)、原口剣生議連相談役(自民党県議団会長)、吉村敏男議連会長(民進党・県政クラブ会長)、林裕二議連相談役(県農政連会長)をはじめ県議の皆様の大きなお力をいだたきました。
 
①総領事館設置と教育分野の提携促進
総領事館設置にはタイ政府の閣僚会議での決定が必要。このため、2月の外務大臣や観光スポーツ大臣に続き、今回はティーラキアット教育大臣と会見し、協力を要請。教育大臣は多くのタイ人留学生や福岡への旅行者の増加などを挙げ、賛意を示しました。「不可能ではない」とも述べ、他の閣僚とも話す意向を示しました。
 
 
このほか、教育大臣は柳川高校がタイ南部ナコンシータマラート県に附属中学校を昨年開校したことや、福岡県とバンコク都の具体的な相互交流の成果を高く評価。そのうえで、両県都の学校の姉妹校提携促進を図る考えで一致しました。
 
 
 
②福岡県議会とバンコク都議会の友好提携10周年
2007年1月に友好提携を締結し、10周年の節目となったことを受け、新たな覚書を締結。これまで経済・環境・文化・教育・観光・青少年育成など様々な分野で交流、協力関係を構築してきたことに加え、新たに公衆衛生・地域開発・公共事業・都市計画・スポーツなどの分野でも実施することに合意。さらに、両県都の地域を越えた活動もお互いに支援することとしました。
 
 
 
覚書締結にあわせ、バンコク都議会議長や議員の皆さん、バンコク都副知事と意見交換。懇親も深めました。
 
 
③タイやアセアンの経済情勢・投資環境のヒアリング
ジェトロバンコク事務所やタイにおける会計・税務の専門家の坂田竜一さん(Jグローカルアカウンティング)、福岡県バンコク事務所から経済情勢や投資環境について聞き取り調査を実施。今後の福岡県としての活動をさらに充実させるための知見を得ました。
 
 
 
 
また、タイ国福岡県人会の皆さん、バンコク都議会の元議長の皆さんとも意見交換を行い、多くのアドバイスを得ることが出来ました。
 
 
④福岡県から寄贈した消防車両の現場視察
2014年、バンコク都内の防災体制を強化するため、バンコク都議会から福岡県タイ友好議員連盟に消防車両の寄贈の要請を受け、古賀市を含む県内市町村や消防組合の協力を得てこれまでに11台を寄贈しています。
 
 

今回、バンコク都内の消防署を訪問し、このうちの1台(遠賀郡消防組合でした)を使った消火活動のデモンストレーションを見せていただきました。
 
 
⑤福岡高校の同級生と再会!
タイトな日程でしたが、合間を縫って、個人的に高校同級生と会うことができました。うれしかった。医師としてJICA事業でタイ国保健省に入り、結核予防に従事しています。こうした日本人の国際貢献活動はとても重要です。
 
 
多くの成果を上げることができ、とても充実した訪問でした。引き続き、議会と行政が「車の両輪」として、バンコク都との交流促進に全力で取り組んでいきますのでよろしくお願いいたします。