2012年1月
作 北村 想
演出 千葉哲也
出演   堤真一・戸田恵梨香
           橋本じゅん
新国立劇場 小ホールにて


未来とも過去とも知れぬ寿歌。
世界の終わりを目の前にして、人はなお歩き続ける。
その先に広がる景色とはなにか、、、。

多くの人が亡くなり、街が廃虚と化した核戦争後の世界。

大道芸人のゲサクとキョウコ。そして二人の前に現れる行き倒れ状態の神ヤスオ。

1979年に劇作家 北村想によって書かれた舞台劇。
取り立てて大きな動きがあるわけではないので、役者の力量が問われます。
30年以上堤真一さんの舞台を見続けている魅力は、立ち姿・声だけではなく、演技力の素晴らしさでしょうか‼️

最後は聖地・エルサレムに行くヤスオとは別に、
モヘンジョダロに行くゲサクとキョウコ。
モヘンジョダロとは現地の言葉で『死の丘』を意味するとか。

雪が降るなかをモヘンジョダロに向かって行く二人の先には、何が待っているのでしょうか!?
色々考えさせられる舞台でした。
最後に流れる曲が、スティングのロクサーヌのタンゴバージョン。胸にくるものがありました!