第1回志望校判定サピックスオープン(SO)の結果が出ました。

 

  【第1回志望校判定SO6年 4月】偏差値

 

4科 59

算数 58

国語 52

理科 58

社会 62

(A+Bの合計。以下、同じ) 受験者7260名

 

  本当の実力が明るみに

 

普段(算数≒社会>65>理科>60>国語)と比べて、算数は10ポイントほど、理社は数ポイント下げています。

国語は普段通り。

 

5年秋のSOは2回とも総合偏差値67だったので、8ポイントも低下しました。

普通こんなに下げますか、というのが最初の感想ですが、これが現時点での本当の実力なのでしょう。

 

今回の結果は、最近の本人の勉強の仕方が甘いことに起因するのは間違いないと思います。

ただ、3月の組分けテストでは普段通りの結果だったので、それから1ヶ月後のこの結果は意外感があります。

そういう意味でも、組分けテストで出る偏差値は、もはやあまり意味がないのかもしれません。

 

合計で1000点満点というこの模試では、普段より多い問題数によって受験生の穴(苦手項目)を浮き彫りにするように思います。

そうであれば、穴を作らず地道に勉強している子は、今回の模試でも成績を下げていないことでしょう。

 

5年秋のSOと比べて低下した総合偏差値8ポイントの内訳を直感的に分析してみます。

①2ポイント 優秀な外部生の参戦(1300人ほど増加した受験生のほとんどは、S偏50~70程度の外部生か)

②4ポイント 内部生と比べて最近甘い勉強の仕方&今回調子が悪かった

③2ポイント A問題500点B問題500点の配点で成績が悪くなるタイプ(穴があるとか、長時間のテストで疲れるとか)である

 

この分析が正しい場合、②を改善して内部生と同等になったとして、

・第2回志望校判定SOでは、総合偏差値63程度

・9月からの合格力判定SOでは、③の要因もなくなるので、総合偏差値65程度

になるという希望的観測をもってみました。

 

  志望校判定

 

最難関は20~30%、それ以外の難関は40~70%でした。

念のため記しておきますが、実際は0%に限りなく近くても20%の表示になります。

サピックスの合格力判定資料によると、この偏差値だと、実際の最難関合格可能性は0~20%程度となりそうです。

 

前回の判定では、最難関以外はすべて80%(上限)だったので、完全に異なる世界観ですね。

今後も今回のような水準であれば、最難関は撤退ということになるかもしれません。

いろいろと見つめ直すいい機会をもらったと考えたいところです。

 

  30年前との比較

 

30年前のサピックスの同タイプの模試と平均点を比べると、

・理科は、Aタイプ34点→51点、Bタイプ21点→55点

・社会は、Bタイプ29点→48点

と、大幅に上昇しています。

 

 

30年前は、実力を適正にはかるのに相応しくない難易度だったということですね。

平均点が著しく低い理社のB問題で高得点を取れば、総合の成績が普段よりも良くなってしまいましたから。

あくまでA・Bどちらに適性があるかを測るテストという性格だと認識していました。

 

しかし、B問題の平均点が異常に低くはなかったので、このA+Bの結果は適正なものとして厳粛に受け止めなければならないと思います。

サピックス模試の進化をここにみました。

 

 

前回の続きです。

この問題について、新たな記事が出ました。

 

 

ここで、都知事がカイロ大学の首席卒業という学歴詐称をし始めた動機を推測してみます。

 

おそらく、上昇志向の強かった彼女は、何とかして有名になりたかったのでしょう。

そして、テレビ受けする経歴をこしらえて自分を方々に売り込んだようですね。

日本人になじみのないアラブ地域のカイロ大学であれば、首席で卒業したと称しても発覚しないと思ったのでしょうか。

当時は、今のようにインターネットはありませんからね。

 

テレビの世界で有名になった彼女は、政治家の道へ転向します。

ここでも有力政治家にうまく取り入って大臣、そして都知事にまで昇りつめます。

政治家になると学歴詐称疑惑がささやかれるようになったので、カイロ大学かエジプト国に依頼して卒業証明書を用意してもらったのでしょうか。

政治家として権力をもつ彼女の意に沿えば、自国にとって利益になるという判断があったであろうことは想像に難くありません。

 

この事案は、要するに、能力や学歴のない人が上昇志向をもつと、このような生き方をする場合があるということでしょうね。

一方、都知事を告発している元側近の小島氏も、上記記事の元都知事の舛添氏も、東大法学部卒の高学歴な方たちです。

能力があって高学歴の人は、そうでない都知事のような人の虚飾にまみれた生き方が許せないのでしょう。

こちら側の人は、あちら側の人を理解できないのです。

 

都知事が学歴詐称し出したころは、男女雇用機会均等法の施行前であり、女性が社会の中で活躍するのは簡単ではない時代でした。

その時代に自分を高く売るために学歴を詐称したとするならば、強(したた)かな処世術とも言えます。

その当時の一般大衆が求めていた知的な女性像に自分を粉飾することで、テレビで持て囃されることを計算したのでしょう。

 

都知事という権力者になってしまったことが、学歴詐称を厳しく糾弾されるという点で、彼女にとっては不幸でした。

愚かな学歴詐称という不正行為を始めたころは、単に有名になりたいという軽い気持ちだったのかもしれません。

そう考えると、自分が都知事にまで昇りつめるとは思っていなかったであろう彼女の、半世紀近く前に手を染めてしまった学歴詐称を、憐みの心で受け止めたいと思います。

こちら側の人も、あちら側の人の愚行を憐憫の情で理解してあげたらいかがでしょうか。

 

ただ、もうすぐ後期高齢者にもなろうという者が、虚飾の人生を省みることなく強弁し続け、いつまでも権力の座にしがみついているようにみえるのは、晩節を汚すと言わざるを得ないのではないでしょうか。

都知事の学歴詐称に関する様々な告発は、そのように捉える世間の機運が高まってきていることを示すのかしれません。

 

能力のある人は、学歴の詐称などしなくてすむよう努力をして、まずは恥じることのない学歴を身につけたいものです。

カイロ大学を首席で卒業したと主張している東京都知事の学歴詐称問題に興味を持ったので、下記のような記事を複数読みました。

 

 

 

 

これらの記事によると、論点は以下の通りのようです。

 

①カイロ大学へ2年生から編入した経緯

 →父親のコネを使って本来認められない途中学年からの編入をしたうえ、編入前に通っていた現地大学の語学研修コースを偽っている

②カイロ大学での成績

 →まともに勉強していないため、幼稚なアラビア語しか話せず、首席のはずがない

③カイロ大学の卒業

 →当時卒業していないことは本人が同居人に認めているが、その後カイロ大学やエジプト政府が卒業を承認している(卒業証明書の真贋、大使館HP掲載の声明文について、都知事が工作した疑い)

 

ここでは主に③を扱います。

 

まず、複数の証人がいるので、都知事がカイロ大学を在籍当時、卒業した事実はないと考えられます。

しかし、カイロ大学やエジプト政府(駐日本大使館)が現在卒業を承認しているので、話がややこしくなっているのです。

 

通常、学歴詐称とは、本人が一方的に詐称したり、偽造された卒業証明書などを用いたりするもので、大学が卒業を承認することはありません。

以前もプロ野球監督の夫人がコロンビア大学卒と学歴詐称して、公職選挙法違反となった事例があります。

 

ところが、カイロ大学では、偽りの卒業証書を大学職員が交付するなど不正が横行してきた(エジプト国自体)ようなのです。

つまり、都知事の件は、大学が、そして政府までもが、卒業していないものを卒業していると偽って承認しているところに特殊性があるのです。

 

告発者たちは、「在籍当時に必要な単位を取ったり卒論を書いたりして大学を卒業していないのだから、卒業を称するのはおかしい」と主張しています。

一方、都知事は、「大学が現在卒業を認めているのだから、卒業は事実である」と主張しているわけです。

 

要するに、在籍当時に卒業していないという実態をみるのか、大学がのちに卒業を承認したという形式をみるのかの違いですね。

そもそも、卒業を認定するのは大学なので、在籍当時卒業が認定されなかったとしても後に認定されたのであれば、卒業を称してよいと考えるのは一理あります。

もちろん、後に卒業が認定されたのは、日本で権力をもつようになった都知事に利用価値があると考えるエジプト国が恩を売るためであって、不正だインチキだと主張するのも理解できます。

よって、両者の主張はどちらも間違いとは言えず、今後も平行線のままではないでしょうか。

 

長くなりそうなので、次回に続きます。