【英語勉強中】America's Got Talentのコメントの素晴らしさ。
 

 

おはようございます。英語を教えながら

英語の先生の先生をしています、ミツイです。

 

 

先日、メールレターでご紹介した
Kody Leeさんのピアノの弾き語り。

 

その素晴らしさは一目瞭然だと思うのですが

実はコメンテイターの皆さんのコメントも素晴らしかったので

今日はブログで、それらをご紹介したいと思います。

 

 

 

 

◆動画40秒のところ

"Tina, tell us a little bit about Kody." 

 

あくまでも大事なやり取りはKody氏ご本人にしてもらい、

でも観客や視聴者が知っておくべきことを

お母さまに紹介してもらう、という流れを自然に作っています。


 

◆動画4分9秒のところ
"I just wanna say that I heard you, and I felt you,

and that was beautiful." 


この文はすごく英語らしい文です。
A+B=Cの結論、という感じで
英語は語順通りに理解していくべき、ということの

証明ともなり得る文だなと感じました。

 

 

◆動画4分24秒のところ
"I don't know what it's like to live in Kody's world."

目が見えない方達や自閉症の方達の暮らしが
どういうものか、ということに対して詳しくない、ということを

what it's like to live in Kody's worldと
表現しているわけですが、とても配慮のある、でも
Kodyを尊重していることが分かる言い回しとなっています。


◆動画4分26秒のところ
"All I can tell is... is that... you two have an amazing 

relationship... the two of you..."

自分の分からない事への言及は避け、
誰の目に見ても明確なことに対しての、でも
Kodyとお母さまのことをハイライトするコメントをされています。

 

こういう時に「何を言うか」というのも大事ですが

同じくらい「何を言わないか」というのも大事なので
このコメントは「無難」ではあるものの

お二人にスポットライトを当てる大事なコメントでもあると思います。

 

 

◆動画4分38秒のところ
"And thank you so much for trusting us." 

こちらもすごく配慮のある言葉だと感じました。
障がいをお持ちの方は、そうでない方に比べて

知らない場所に足を運ぶことが難しかったりしますし、

ましてやこうしたオーディション形式の場所だと

スタッフや観客の空気感など、分からないことだらけなので

Kodyにとってもご家族にとっても

「この場にくる」「AGTに挑戦する」というのは

簡単ではない決断だったと思うんです。

 

ただ、そうしたことに気付けて、そうした配慮の言葉を

伝えることができる人は決して多いわけではないので

この言葉を聞いて

私は個人的に、どのコメントよりも一番感動しました。
 

(ちなみに、この言葉があったからこそ
その後に続く "I'm gonna remember this moment

for the rest of my life." という言葉も重みを持ち、

その場だけのコメントではないのでは?と思えました。)

 

 

◆動画4分48秒のところ
"I'm a new judge this season, and 
I'm also a new mom this year. 
And it's the toughest job I've ever had and the most 
rewarding job I've ever had. 
You just want to give your kids the moons and stars and

rainbows, and tonight, I'm gonna give you something special."

Golden Buzzerをならす際の言葉です。

以下の流れを作っていますね。
①新しい審査員、新しい母親
②母親として、子供には沢山のものをあげたくなる
③今夜、あなたにはこれをあげる(Buzzerをならす)
 

個人的には、この流れは私の琴線に触れなかったので
「んん?無理のある流れじゃない?」と思ったのですが
新しい審査員だと言われていますし
きっとこれは予め用意しておいた言葉なのかなと思います。

(誰にでも使える言葉ですし)

本当はもっとKodiに特化した言葉だったら良かったですよね。

でもまぁ、こうして
Aなんです、Bでもあるんです、そしてBはこういう
特性を持っているんです、その特性からあなたにはDをあげます、
という感じで「Gapのない話の流れ」を作っているのは
英語らしい文なことに違いはありませんし、

こういうGapのない文というのは
特にWritingでは非常に大切になってきますので、

ここに取り上げてみました。

 

 

お時間のある方は
こうしたポイントを把握したうえで、

再度、上の動画を見てみてください。

 

皆さんも、何か感じるものがあるかもしれません👍

 

 

そして!

 

AGTのコメンテイター達のコメントをお手本にして

こちらでもお話をしている

 

 

「英語は道具」以上の認識を持ち、
「英語の向こう側」にいる「ヒト」を思いやり、

寄り添うための英語学習をしましょう、

ということを、再確認していただきたいなと思います。

 

 

皆さんが日本に住んでいて、
こういった親子を見かけるかどうかは分かりませんが、
こういう声掛けができるレベルの英語力
目指していただきたいと思うんです。

用事を済ませるためだけの英語ではなく、
相手を思いやる英語。

自尊心を高めるための英語ではなく、
誰かの心に寄り添うための英語。


フレーズブックには絶対に載っていません。
あなたの心の深さと優しさと、
心から湧き出る想いを表現する英語力が必要です。

 
でも、このブログを読んでくださっている皆さんなら
できると思うんです。
この文章を読むために、立ち止まってくださった皆さんなら
できると思うんです。 
 
なので、皆さんから、そういう動きが始まりますように。
そうして、日本中に、そういう動きが広まりますように。

日本が、マイノリティーにも優しい国になりますように。

皆さんが「英語は道具」という言葉が
表現し得る以上のレベルの英語力を持てますように。

 

 

 

Happy Learning & Happy Teaching!!!!! 

 

 

 

◆夏季限定の英語コーチング!

 

 

こちらと合わせてご利用いただくのもお薦めです!

 

 

◆English Teachers Association of Japanの
2年に1度の大型勉強会、
ETAJ Convention 2024

参加募集が開始されました! 詳細はこちらをご覧ください。

 

 

◆「前置詞使い分けプラクティカルワークブック」販売中!!