【英語を教える】文法を教える、ではなく「文法ミスを減らす」ための工夫。

 

 

おはようございます。英語を教えながら

英語の先生の先生をしています、ミツイです。

 

 

今日は、どうしても英語の文法の間違いが直らないなぁ~

という生徒がいる時に

出来る「工夫」をいくつかご紹介したいと思います。

 

 

 

1.母語の影響を理解させる

 

日本語と英語の文法構造の違いを理解させ

それがどのように影響するかを
把握できているか、確認してあげましょう。

 

例えば日本語では主語が省略されることが多いですが

英語では基本的には(カジュアルなシーンでの例外はあります)

主語が必須です。そしてそれ故に、仮でおかれる主語までをも

必要とすることがあります(Itだとか)。

 

それを、ルールとしてだけでなく

「どうしてなのか」という文化的・認知的な理由までをも

紹介してあげることができると

生徒の文法理解が更に深まることが多いです。

 

 

2.特定の文法項目の復習をする

 

生徒がよく間違える文法項目に
特化した練習を取り入れる時間を取りましょう。

 

その際、生徒の間違いの頻度や文法の難しさによって

Inductive Methodをとるのか
Deductive Methodをとるのか決めることが必要です。

(Inductive v.s. Deductive)

 

 

3.文法ルールを視覚的に示して説明をし直す

 

図や表を使って文法ルールを視覚的に示すことも

生徒の文法理解を深め、ミスを減らすことに繋がります。

 

抽象的な概念の場合は、特に

こうした配慮をしてあげることがお薦めです。

 

例えば時制の違いをタイムラインで示したり

各前置詞のイメージをイラストで示したりしてあげましょう。

 

 

 
 

 

 

 

 

 

4.沢山の例文に触れさせる

 

正しい文法を使った例文を多く提示し

生徒がパターンを学べる機会を提供しましょう。

繰り返し正しい英文に触れることで

正しい構造が身に付きやすくなります。

 

この場合、単に「読ませる」「聞かせる」だけでなく

実際に生徒に音読をさせたりすることが重要です。

 

 

5.対比を用いる

 

「1.母語の影響を理解させる」と似ていますが

日本語と英語の文法の違いを対比させて教えることも

時には有効です。

 

そうすることで、日本語には冠詞がないことや

日本語の助詞があることで、日本語では

語順制約が緩い、ということ等に気が付けるでしょう。 

 

 

6.頻出ミスを集中的に練習する


生徒がよく犯すミスを集中的に練習させるのもお薦め。

いわゆる「ドリル」を作ってあげる、という感じです。

 

沢山、問題を解かせることで

①実際にその文法について考える時間が持てる

②自分で判断をし、正しい文法を選択する機会が持てる

ので、こうした練習をも沢山行わせるのがお薦めです。

 

 

7.フィードバックを個別に行う

 

各生徒のミスに対応するために

それぞれの生徒に合わせたアドヴァイスを提供しましょう。

 

 

8.文法ノートを作らせる

 

自分の文法ミスをやりっぱなしにさせぬよう

ミスした文法項目を復習するための文法ノートを作らせるのもお薦め。

 

①自分の間違い、②正しい使い方、③文法ポイント、全部を

書き留めていくためのノートです。

時には同じミスを再度書き留めないといけないかもしれませんが

省いたりせず、ミスした回数だけ書かせるようにしましょう。

 

 

9.文法チェックツールを活用する

 

オンラインの文法チェックツールを利用して

自分の文法ミスを確認させるのも良いでしょう。

 

例えばGrammarlyやLinguixなどのツールを使用することで

リアルタイムにフィードバックを受けられるようになります。

 

 

 

他にも

ペアワーク(ペアを組み、お互いの文章をチェックし合う)

文法クイズ(ゲーム形式で文法クイズを行い、楽しく学習させる)

等を行うのも有効です。

 

 

私が中高生に英語を教える際は
必ず「8.文法ノートを作らせる」を行うようにしています。
 

自分のミスをやりっぱなしにしないで「視覚化」させ

復習の機会を設けるようにするのは、今後の学習においても

癖付けておきたいことでもありますので。

 

 

そんな感じで

生徒の年齢や学習歴、英語との付き合い歴など

様々なポイントを考慮し

生徒の文法ミスを減らしていくよう、頑張っていきましょう!

 

 

 

 

 

Happy Learning & Happy Teaching!!!!! 

 

 

 

◆「前置詞使い分けプラクティカルワークブック」販売中!!