【英語勉強中】ネイティブとのOnline Discussionで気を付けること。

 

 

おはようございます。英語を教えながら

英語の先生の先生をしています、ミツイです。

 

 

以前、

英語力は中上級レベル。TOEICも高得点。
アメリカの大学に留学中。
そして、オンラインの講義を受講中。
という方から、ご相談を受けたことがあります。

 

シッカリとした英語力をお持ちなのに
オンライン講義の進み具合が思わしくなかったそうなんです。

 

 

膨大な量のリーディングもこなし、

ディスカッションにも参加しているのに

「どうしても納得できるような評価が得られない」
との相談を受けたのです。

 

原因を探るべく、ネットで私と繋がっている時に
Platformにログインしてもらい

スクリーンシェアをしてもらって、原因を探してみました。

 

 

彼女が参加しているDiscussion Boardsを見て
原因はすぐに判明。

 

彼女はオンライン講義において大切なことが

出来ていなかったのです。

 

 

彼女の問題点、1つ目はライティング力の欠如

そして、2つ目はDiscussionのマナーの欠如、でした。

 

 

まず、オンライン講義の受講ともなると

自分の考えを文章でシェアすることが大前提となります。
 

そして、大抵それは、Facebookのように
全員が見えることのできる共有Platformを使います。

 

そうすることで他の人の学びを知ることが出来、

お互いから学び合え、
またそこからDiscussionにも発展していくからです。

 

 

ただ、米国大学のオンライン講義の難しいところは

大抵、生徒は多忙な人が多いということです。

 

ほとんどの学生が

自分で生活費や学費を稼ぎながらの勉強をしているか、

社会人をしながら学校に戻っている状態か、です。

 

それだけ多忙な人ばかりがいるグループでは、

(1)ライティング力のない人の文章は読みたがられませんし、

(2)そこから学ぶことがないと判断されると完全にスルーをされます。


 

 

勉強に熱心な学生ほど、

当たり前にライティング力も身についているわけですから

ちょっと英文を読んだだけで

その人の知的レベルや経験値が把握できるわけです。

 

ですから

「あ、この人からは学ぶことがなさそうだな」と思われたら

Discussionでは絡んでもらえませんし

相手にされなくなってしまいます。

 

容赦のない、厳しい世界です。

 

 

もちろん、理想的なことを言えば

人間付き合いというのは時間をかけておこなうものですし

 

口下手、文章下手というのは
必ずしも人間性の素晴らしさに比例しませんから

「文章だけで人を判断する」
ということがあってはいけないわけです。

 

でも、多忙な生活に追われていて

例えばそのDiscussionにそれほどの時間を費やせない場合は

どうしても賢い判断をして、
自分に役立ちそうな情報を取捨選択していく必要があるわけです。

 

(こういうDiscussion Threadsでは
軽く50以上のやり取りが生まれたりもしますしね。)

 

 

ご相談くださった方は、文法間違いこそはなかったものの

ライティング力に欠けていたようで
話の展開の流れも分かりにくく

更には「上手にCourse Contentsを使いながら自分の感想を書く」
というスキルもありませんでした。

 

ですから、クラスメートには相手にされなかったし

教授にも「きちんとCourse Contentsを理解している」
ということが伝わっていなかったのです。

 

 

 

そして、もう1つ

彼女が失敗してしまったのは
「Discussionのマナーを意識する」でした。

 

実は英語ネイティブは
好き勝手にDiscussionをしているように見えても

「暗黙の了解」的なマナーを上手に守っているのです。

(もちろん、そういうことが出来ない人もいますが

そういう人はほぼ確実に賢い人から嫌がられます。)

 

 

例えば。。。
 

1)自分の意見は必ず伝えること。

でも、あくまでも押しつけがましくなくすること。

「自分が正しいという印象」に繋がる表現は避けること。

 

そう、実はアメリカ人も(特にネット上では)
自分の意見を言うのにすごく気を使います。

(SNSのような、
PrivateとPublicな領域が曖昧な場所では異なりますが。)

 

実は、ここが苦手な日本人の人、結構多いのです。

「英語」ということで
「自分の意見を言わなきゃ」と力が入ってしまうんですね。


 

2)特にアドヴァイスをする時や何かを提案する時は
更に(1)の部分に気を使うこと。

絶対に「上から目線」にならないように、
「こういうのはどうかな?」という表現にとどめること。

 

1番安全なのは
「過去にこういう、似ている状況があったけど、
その時こうしたら上手くいったよ」と

実例をシェアして、あとは相手に考えてもらう表現です。

 

あと、アドヴァイスをする時や何かを提案する時には

その文章内に「相手の名前を絶対に入れない」のも大切です。

 

どんなに自分が気を使って
柔らかい印象が残るように文章を書いているつもりでも

そこに相手の名前を少しでも入れてしまうと、
受け取り手としては

責めたてられているような感情に襲われてしまうこともありますから。

 

 

また、(3)本来、日本人の強みでもある
「共感力」が足を引っ張ることもあります。

 

例えば、自分と同じ意見を言った人がいたら
「私もそう思う」と安易に言ってしまう人が多いのですが

よっぽどシッカリと、その意見に伴う
(自分なりの)実例や証拠を伝えること
が出来ずに同調してしまうと

 

「虎の威を借りる狐」状態だとか、

「同意して媚びを売って、良い子ちゃんになろうとしている」
だとか思われてしまうこともありますし

「そう思ったなら、最初からそう言えよ」と
反感を買ってしまうことさえあります。

(容赦ないでしょ~、厳しいんですよ~)

 

 

特に、そのグループにいる全員にとって
「目上の人」の意見に同意する時には十分に気を付けたいものです。

 

これは、
「自分の意見を自分の言葉で表現せずに、権威のある人に同調する」と

その行為を見下されてしまう可能性があるのです。

 

言い換えれば、英語ネイティブは

それほどまでに「皆さんの意見を」聞くことを期待しているんですね。

 

なのに、先を生く人の言葉を借りて
自分の思いを表現するというのは

ある意味「幻滅される行為」でもあり、
自ら自分の価値を落としてしまっているとも言える
のです。

 

どんなに下手でも(いや、下手だとスルーされちゃいますが)

やっぱり「自分の意見は自分の言葉で」伝えるのが良いんですね。

 

After all, you're a grown person. 

Your job is to put yourself out there,
lifting your voice to those who need it. 

 

 

 

Discussionは簡単ではありません。

まず参加をしないといけないし、参加をする時のマナーにも色々ある。

 

それをオンラインで行うとなると、更に気も使います。

 

 

でも、自信がないからと避けていたら伸びないスキルでもあります。

「オンラインでのDiscussionマナー」なんていう教材もありません。

 

とにかく体験して、気になったことは

ネイティブとのやり取りが上手な人や
(賢い)ネイティブに質問をしたりして

自分の「体感」として、
適切なDiscussionの習慣を身につけていくしかありません。

 

 

そう聞くと「大変そうだ」と思うかもしれませんが、

 

せっかくインターネットで気軽に世界中の人と繋がったり

世界中の偉人や先を生きる人達から、
かけがえのない学びを得ることが出来るので

 

思い立ったが吉日!ということで
チャンスを掴んでいきたいですよね。

 

 

Enjoy your discussion in a spirit of contribution and collaboration!

 

 

 

Happy Learning & Happy Teaching!!!!! 

 

 

 

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