【この世は美しい】心の栄養の受信者と発信者になりましょう。

 

 

おはようございます。英語を教えながら

英語の先生の先生をしています、ミツイです。

 

 

今回はまず、この動画をご覧ください。

 


歌を歌われたChristopher Maloneyさん、ものすごく緊張していますよね。
歌を伸びやかに歌っている最中も、マイクを持つ手がものすごく震えています。


それでも舞台に立ち、歌い続けるChristopherさんを見て
あなたは何を思いましたか?

最後に、こらえ切れない涙を拭うChristopherさんを見て
あなたは何を感じましたか?



私は、彼に自分を重ねてしまいました。

特に「これ」と言った「何か」があるわけではありません。

でも、怖い気持ちを押さえ、頑張ってそこに踏ん張る彼に自分を重ねて
日々、頑張っている自分を抱きしめてあげたくなりました。

最後に観衆からスタンディングオベーションを受ける彼を見て
自分の明るい未来に、希望を持てたような気がします。




日本では新年度が始まって少しが経ちました。


いつも通りのお仕事をされている方も、
今月から新しいことに挑戦している方も、いらっしゃると思います。

色々と上手くいっている方も、
なかなか難しい状況に直面している方も、いらっしゃると思います。

人間関係が上手くいっている方も、
何かがきっかけでズレが生じてしまっている方も、いらっしゃると思います。

もう嫌だ、と思っている方も、
もう無理だ、と思っている方も、
もうシンドイ、と思っている方も、いらっしゃると思います。


色々と起こりすぎて
なかなか小さい幸せに感謝が出来なくなっている場合は
Christopherさんから、勇気をもらってしまいましょう。

一日に一回、半日に一回、一時間に一回…
必要なだけ、この動画を繰り返し観て、勇気をもらってしまいましょう。


そして、自分の生活に余裕がある時は
逆に、誰かを勇気づける「発信者」になることに努めましょう。

頂いた幸せや頂いた気付きは、誰かにPass aroundしましょう。


―――――


次は、こちらのCeline Dionの動画をご覧ください。

すっかり定番となった、彼女のLas Vegasでのコンサート。
そのコンサートを行う日の彼女に密着した動画です。
11分5秒から15分くらいまでご覧ください。

 

 


よくアメリカの歌手やスポーツ選手は、コンサートや試合前に
障害を持った人や命に関わる病気をしている人を勇気づけるために
こうしてMeet & Greetをすることがあります。

正直、これは密着動画ですから
Celine Dionが毎回こういったことをしているとは限りません。
プロモーションのためかもしれません。

でも、それでも良いと思います。
少なくとも彼女と会い、話し、コンサートを見ることが出来たことで
Taylorさんとご両親は、素敵なひと時を過ごせたでしょうから。


ここで注目して頂きたいのは
Celine Dionの、Taylorさんへの声掛けです。
これもまた、密着動画ということで
台本があった可能性も予想されますが、

英語ネイティブと生活をしていると、この動画のCeline Dionのような
心のこもった受け答えを、普通に出来る人が多いことに驚きます。


Celine Dionの会話例を見てみましょう。

*最初、写真を撮った時にTaylorさんの身体が動いてしまいます。
その後「眼(と恐らく脳の神経)がセンシティブだから」と言うTaylorさんに
「大丈夫よ」と声を掛け、
「丸が見えるんです(光の残像のことでしょうか)」というTaylorさんに
踊りながら「私のことも丸に見える?」と良い、笑いを取ります。

*「ホームスクールをしている」というTaylorさんに
自分の子どももホームスクールをしている、と言い共通点を語ります。

*「ホームスクールの先生と何時間も話しちゃうんです」というTaylorさんに
「良いじゃない、私もお喋りなの」と言い、共感を示します。

*「二時間あるうちの、最初の一時間は自分が話しちゃうんです」
というTaylorさんに
「自分の気持ちを話せるのって大事。
自分の中に溜めていないでシェアしないと。
会話をすることで学べることって多いのよ」と言い、
Taylorさんの積極性を褒めています。

*「19回も手術をしたんです」というTaylorさんに
「これはあなたの選んだことじゃないの。
あなたは車いすを選んだわけでもないし
19回手術をすることを選んだわけでもない。でも、選択肢はあるのよ。
"どうやって生きるか"はあなたが選べること」と言い、
また、今までの経験をどう捉えるかは自分次第だと伝えています。

*二回目の写真を撮った時、
Taylorさんが前もって「また丸が見えるかも」と言ったら
すかさず「それで良いのよ。丸は良いのよ。サンシャインみたいで」と言い、
Taylorさんが問題なく写真を撮れたら
「今回はよく出来たわね」と声を掛けてあげています。


どれも、Taylorさんに寄り添い
彼に恥ずかしい想いをさせない声掛けであり、
彼の尊厳をリスペクトした声掛けとなっています。

 

―――――


アメリカは、小さい頃から自分の想いを言語化することを重要視します。
ですから、こうした声掛けがすごく上手な人が多いんです。

そして、こうした声掛けで救われる人が多いのも事実。


今度、皆さんが洋画や海外ドラマを見る時は
こうした「さり気ないひと言なんだけど、思いやりが溢れている言葉」に
敏感になってみてください。

そして、いつか私達も英語ネイティブのように
日本語でも英語でも

誰かに希望や勇気を与えることの出来る声掛けが
出来るようになると良いですよね。



少し心に栄養が必要な時はChristopherさんから勇気をもらい、
他の人に栄養をまわせる余裕がある時は
Celine Dionのように

思いやりのある声掛けが出来るように、意識してみてください。


今年度も頑張っていきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

Happy Learning & Happy Teaching!!!!!
 

 

 


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