【英語勉強中】シャドーイング嫌いな人、大集合!


おはようございます。英語を教えながら
英語の先生の先生もしています、ミツイです。


皆さん、シャドーイングはしていますか?

「英語力を上げるには!」みたいな検索をすると
必ずどのサイトでもシャドーイングが推薦されています。


でも、実は私…
個人的にシャドーイングが好きではありません。

何が嫌って、焦るんですよ。
焦るから、上手く出来ない。
出来ていても、やっぱり焦っちゃうんです。

そんな状態で数をこなしても
全然身に付きません。 抵抗感たっぷりですから。

更に、シャドーイングって
自分の出来がイマイチ分からないんですよね。

なんだか「やりっ放し感」が半端ないんです。
それが嫌。


渡米前もシャドーイングはしませんでした。

英語を教えるようになってからは
自分が嫌いでも効果があるなら、と思って挑戦しました。

でも、英語力がある今でも、やっぱり嫌いです。


なので、シャドーイングは良い!と決めつけずに
一度、シャドーイングについて考えてみることにしました。


Wikipediaによりますと、このようにあります。
(赤文字が引用文です)


第二言語習得への応用

第二言語習得におけるシャドーイングの効果は、
Baddeleyの短期記憶モデルの
音韻ループを用いて説明されている。

このモデルによれば、いわゆるシャドーイングだけでなく、
音読や復唱(リピーティング)なども、異なる形で、
第二言語習得に寄与すると考えられており、
組み合わせることでより効果があるとされる。


 

シャドーイングだけが
絶対的に大事ではないということが
書かれていますね。


特に、プロソディ・シャドーイングは
音声知覚の自動化が目的であって、
第二言語習得に必要な要素の一部に効果が期待されるため、
プロソディ・シャドーイングのみで
第二言語習得が出来ることはない。



プロソディ・シャドーイングが
一般的に「シャドーイング」と呼ばれる練習方法だそうです。
意味の解釈に注意を払う必要はなく、正確に素早く、
聞いた音を反復することに注力する
方法のことですね。

つまり、一般的な「シャドーイング」だけでは
第二言語習得は出来ない、と。

まぁ当然文法知識やらも必要ですから
当たり前ですね、この辺りは。

でもシャドーイングというのは、
音声知覚の自動化を狙って行われる勉強法
なんですね。なるほど。


そして、

同時通訳のリテンション能力の向上のために用いる
数秒遅れの復唱は
第二言語習得への効果は大きくないので注意が必要である。


と、あります。


ふむふむ。

こう読むと、別にシャドーイングでなくても
音読や復唱でも良さそうじゃないですか。
シャドーイングでないとダメな理由はありません。


でも、気を付けないといけないのが

単なる音読(oral reading)では、リピーティングの場合と
同じように既存の音声知識が使われてしまう。


とあります。

つまり、音読だと
本当に聞こえた音ではなく、既に脳に蓄積している
「自分が思う音」を発話してしまいがちだ、ということ。

音読をする場合は
そこに気を付ける必要があるんですね。


なので、私のように
シャドーイングに対して抵抗感がある人は…





音読をしましょう!!


でも、その際には
音声と単語の結びつきを強めるよう意識して
「自分の知っている音」で発音しないようにすること。

きっと、お手本となる音声教材も併用すると良いですね。


私の教えている「音読コース」でも、
実際に同じようなこと教えています。

私がシャドーイングではなく音読にこだわるのは
リズムやイントネーションなどのプロソディー以外にも
発音や感情面も丁寧に練習出来るからです。

お手本もきちんと確認していくから
「脳に蓄積している音」に頼ることもないし、
シャドーイングで感じる「焦り」が一切ありません

ちなみにこの「焦り」を始めとする
プレッシャーがない状態での学習はすごーく大事です。

 

皆さんも、シャドーイングに限らず
特定の言語学習方法が好きになれない場合は
無理にそれを行わないようにしてください。

楽しめない学習方法を無理矢理行って
学習効果が出ることは、あまりありません。


代わりに何が出来るか。
自分に合う勉強法は、他にないのか。

そうやって発想を転換して
皆さんが心から楽しめる学習方法を追及してくださいね。


ちなみに、
リーディングを速く読めるようになりたい場合も
シャドーイングに頼る必要は一切ありませんよ。

私は、速読に興味のある生徒さんには
洋画の字幕のみでの視聴をお薦めしています。
そっちの方がずっと楽しいですし、その効果も実証済み。


もちろん、シャドーイングでも良いんですが。


あなたは、
嫌いな学習方法にきちんと向き合い、
代わりに何が出来るか考えられていますか?



Happy Learning & Happy Teaching!


※ちなみに今回は例として
ウィキペディアにあるシャドーイングの説明を
使いましたが、きちんと学問的に学ぶと
より正しい、深い知識が得られるのは
言うまでもありません。

ウィキペディアは誰でも編集出来てしまうため、
その内容の質や正確さに偏りがある場合もあるので
気をつけるようにしてください。

私の経験上、英語版よりも日本語版のほうが
より、そういった傾向が強いと感じるので注意が必要です。



こちら!
TOEIC満点の英語の先生からいただいた
音読コースに対するご感想です。


先日、ミツイ先生の音読セッションを受講させて頂きました。

全体的な流れは、
左脳へのチャレンジ(聞いて理解)から始まり、
次は右脳の刺激(口を使って音のリズムを体に染み込ませる)、
再び、左脳を使って理解の伸びを実感できるというプロセスでした。

英語特有のリズムを身に付けることができるので、
リスニング力が効率良く身につくだけでなく、
同時に速読力も上がり
リーディング力アップにも繋がる方法だと感じました。

また、念入りに口の大きな動きを意識させることに
重点が置かれているため、
口先のみで発話しがちな日本人の習慣を改善出来、
更には、返り読みする癖からも脱却でき、
頭から順に左から右へスムーズに読解が可能になると思います。

おそらく多くの英語講師が「シャドイング」に固執し
メリハリのない淡々とした
リスニング対策をしがちだと思うのですが、
ミツイ先生の今回の右脳を活性化させる音読セッションから、
今後より質の高いレッスンアクティビティに繋がる
大きなヒントを頂けました。

貴重な体験をさせて頂き有難うございました。

中井 翔


音読コースに関して詳細はこちらから。