【英語を教える】英語は「コミュニケーションの道具」ではありません。
おはようございます。英語を教えながら
英語の先生の先生をしています、ミツイです。
ときどき
「英語はコミュニケーションの道具だ」ということを聞きます。
英語で "English is a tool of communication." と
書いている人をも見かけます。
でも、実は
英語は道具ではありません。
英語は、英語圏の文化であり、歴史であり、芸術であり
英語圏の人々の思考を表面化したものです。
便宜上、英語を道具だと認識して
だから英語学習は大したことないんだよ、と
そういう意図を含んだメッセージを
送っている方もいるとは思いますが
"English is a tool of communication."と言ってしまうのは
確実に間違いであり
そういった認識でいると
そういった認識でのみ辿りつけるところにしか辿りつけず、
高い英語力を身に付けることは出来ません。
(そして、英語の文章としてみても
a tool という表現は的確ではありません。
おそらく、皆さんの表現したいのは
Means of Communicationですね。)
英語を、単に
「AさんからBさんへと情報の伝達をおこなう際の記号」
として認識するのではなく
もっと広い視野をもって英語を捉えましょう。
捉え方ひとつの違いで、英語学習の効果も変わってきます。
捉え方ひとつの違いで、英語学習がもっと楽しくなります。
「英語はコミュニケーションの道具」
この言葉を聞くたびに、私はどうしても悲しくなります。
特に英語の先生が言っていると。
だって、それってすごい浅い認識ですもん。
普段の生活や仕事において
英語がそれほど重要でない人がそう認識していても
仕方ないと思いますが、
英語のパワーを世に広めるお仕事をしている
英語の先生には
正しい、深い認識をしていて欲しいと思います。
Happy Learning & Happy Teaching!!
◆「英語は道具」と発言しているということは
言語学の知識がないとも判断できます。
言語学の深さを知っていれば
そんな表現は使わないでしょうから。
英語の先生、きちんと学びましょうね!
◆来月下旬にはこんなセミナーもおこないます。