新幹線の中から昨日のレポです。
さて、その次に控えしは~

ということで、二つ目の舞踊『雷船頭』へ。
ドロドロドロ。
太鼓の音。
子守りの少女が引っ込むと、どうやら雲行きが怪しくなってきました。
舞台の上は江戸の町。
下手から船を漕いでの登場は、
粋でいなせな女船頭。
上村吉弥さんです。
「美吉屋!」
大雨でも降ってきたら大変と、
気をもんで舟を川岸へとつけます。
上手側、空から降ってきたのは雷さま。
赤っ面に腹出し&虎皮のパンツ、
頭はチリチリパーマに角。
(ドリフのコント的には仲本工事の色です)
空からうっかり落ちてしまったのか、
あたりをキョロキョロ。
突然の雨模様に困っている女船頭と
空から落ちて困っている雷さま。
いったいどうしようか、
悩んでいるもの同士がぶつかります。
ぶつかった相手が雷さまでビックリの女船頭ですが、
その驚いた姿を見てビックリしちゃう雷さま。
だいぶドジキャラのようです。
気を落ち着けるためか、一杯酒を飲む船頭ですが、
俺にもくれくれ、と雷さまも呑んじゃいます。
そこに雷がゴロゴロと落ちます。
ひゃ~と驚いたのはなんと雷さま。
おいおい、ってツッコミをいれたくなるところですが、
舟に乗って逃げちゃいます。
ここからは女船頭の立ち廻り。
若い衆四人との、傘をつかった様式的な立ち廻り。
ひろげると「みよしや」の文字が書かれています。
鉄火肌のアネゴっていう感じでしょうか。
中村時蔵さんの『女伊達』を観た後で、
今度は上村吉弥さんの立ち廻り。
時蔵さんは格下の相手を余裕をもって
「ちょっと遊んであげようか」
とからかっている感じ。
それに対して、吉弥さんは格下の相手に
「あんたたちじゃあたしの相手はつとまらないわよ」
とお灸をすえる感じですかね。
何の役にも立たない豆知識
歌舞伎の雷さまは、手の指も足の指も3本!
