『三つ面子守』南座歌舞伎鑑賞教室(2014年5月) | はじめての歌舞伎!byたむお

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天才演劇少年現わる!

南座歌舞伎座鑑賞教室、
一つ目は『三つ面子守(みつめんこもり)』
でした。




30分前に到着しましたが、列の後ろの方でした。

が、「遠慮のかたまり(この表現って関西ローカル?)」、「残り福」で1列目ゲット。

至近距離でガン見してきました。

上村吉太朗くん、やっぱすごいわ。

踊りのことは全然わからないたむおでございますが、
「とにかくすごい」ということはわかりましたよ。


素人が言うことなんで軽く聞き流してください。


まず、踊っているとき頭の先から足元までの軸がブレないんですね。
移動するときに、常磐津の曲にあわせてすうっと動く感じ。
重心が上下には動かず、前後左右に移動する

手の動きは指先まで神経が行き渡っている様子。
そして静と動のメリハリが一つ一つきまっています。

それとあわせて、目線の動かし方、ちょっとした笑みなど、
コンマ数秒レベルの動きで子守をしている赤ん坊との関係を見せます。

お屋敷に奉公している娘さんが子守をしているのだと思います。
寝かしつけたら、唯一の自分の時間。
三味線を引く真似をしたり、鞠つきをしたり。
とはいえ、子供が泣き出したら自分の時間は即終了。
お仕事にもどらなきゃ。

子供をあやす少女。
おそらく、とっさの思いつきで近くにあった
お面をかぶって泣き止ませる、あるいは遊んであげているのでしょうか。

即興で作ったストーリー。
お面は恵比寿さん、おかめ、ひょっとこの3つ。

恵比寿さんがおかめをナンパ。
恵比寿さんのお面を付けているときは、
肩の動かし方、足の出し方もおじさん、おじいさん。
陽気なエロじいさんで、おねえちゃんかわいいなあ、
いっしょに遊ばない、って感じ。

おかめさんも冗談でしょって断りながらも、
露骨に嫌っていうよりは、うまいことかわそうという雰囲気。
パッと後見さんが面を変えると、
くねくねと女性の仕草。

お面が一瞬はずれます。
子守の少女。
なるほど、「三つ面」ですけれど、実際は三つの面+子守の少女の四つを
踊っているんですね。

このあたり赤ん坊をあやすためというより、
自分がお屋敷に奉公して子守をする中で、
だんだん思春期になってきて恋愛関連の噂ばかり耳に入ってきて、
「ああわたしも素敵な恋がしてみたいわ~」
状態になって、ついつい赤子相手に恋バナをしちゃった状態。
人の目を気にして、「おお恥ずかしい」

それで手にしたお面はひょっとこ。
ストーリーの続きは、恵比寿さんとおかめさんが揉めているのを
ひょっとこが仲裁するというもの。
(これは鑑賞教室の解説で桂九雀さんがあらかじめ説明してくれてました。)

このあたり早替わり、といっても衣装は変わらず、
お面だけチェンジです。
体の動きだけで、おかめ、ひょっとこ、恵比寿さんと演じ分けます。



子供のご機嫌も直り、泣き止んだのでしょうか。

寝かせつけた子供を抱きかかえて、
よしよしとあやしながら、中央のセリより下がって、
次の『雷船頭』へと移っていきました。





八ツ橋サンドに並んでいたら、後ろの小さい女の子が、
「おかあさん、あたしアレぜったい食べたい」
と言ってまして、たむおの順になったら、残りあと1個。

ということで、三笠に変更しました。
抹茶あん&抹茶八つ橋です。

そして、この後もう一つ抹茶スイーツを食べることに。。。