椀ものを出されてると、ご主人が「『勧進帳』でお召し上がりください。」
とおっしゃられました。
頭の中は「???」ハテナマークがまわってました。「どうゆうこと?」
イヤホンガイドの解説で小山観翁さんが、
一つの杯に二つの徳利でお酌をする場合に
『勧進帳』でいきましょう、と言ったりします、
と解説されていました。
弁慶さんに二人の番卒が両側からひょうたんで酒を注ぐあのシーンですね。
食べ物バージョンもあったのか?
◆みなさんクイズです。
お椀の中身はなんだったでしょう。
そして、『勧進帳』で食べるとは?
ヒントはこちらの動画を拝借。
「Kanjincho/uninstall」
スタートして3分56秒後くらいかな。
この動画すごいな。
完成度高い。
「カンジンチョー、カンジンチョー」耳に残ります。
一曲でストーリーがわかります。
義経の「お手を取り赦したくなる」のあたり
メロディーとシーンがマッチしてるなあ。
【CD】歌舞伎~勧進帳~ ベスト/ [KICW-5167]
こちらは以前紹介した『人情安宅の関』です。
記事はこちら。

人情 安宅の関
富樫の観点からみた『勧進帳』です。
そしてもう一つ、中村勘三郎さんが
まだ勘九郎さんを名乗っていたときのお話。
『勧進帳』ではなく、『勘進帳』のエピソードはこちら
◆クイズの答え
お椀のタネは、ウナギをかつらむきの大根で巻いたものでした。
ウナギを巻物の軸に見立てて、巻物の部分が大根です。
「一口でパクッと食べるにはちょっと大きいので、
大根を広げてお召し上がりください。」
とのこと。なるほど洒落がきいてますね~。
言われた通りに大根を広げたタイミングで、
ご主人が近くにいらっしゃり、ニコッと笑って
「ほら、真っ白で何も書いてないでしょ~」
と仰られました。なるほどね。
社長さんとか先生と呼ばれている人や、
お忍びできている芸能人とかが隣に座っていて
緊張気味の一般庶民たむおでしたが、
『勧進帳』のおかげで緊張もほぐれ、
その後もおいしくいただきました。
ちなみに、緊張がほぐれたのはお酒を飲んだせいもあります。
さすがにお酌は『勧進帳』方式ではありませんでしたが(笑)、
弁慶さんくらいご機嫌に酔っておりました。
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