何か月か前の話で、読んでくださる方にはたいして役に立たない話なのですが、自分が忘れたくなくて書き留めます。

 

ある会合のお開きの後で、参加者の方のお気に入りのお店ということで、ミュージックラウンジなるものに連れて行っていただきました。

 

カウンターだけの小さなお店。

音楽好きのママさんなのかな。

レコードがたくさんあって、その時の雰囲気で選曲してくださるという感じ。

 

なんか書こうとすると、書けるほど具体的に記憶にとどまっていないですね。

 

こんな高級そうな大人っぽいお店って、入ったことないかも。

強いて言うなら、40年くらい前、勤め始めの頃、まだカラオケというものがない時代に、歌を歌える場所として、上司が連れて行ってくれたお店が、ちょっと近いと言えば近いけれど・・・。

(こんな書き方しても伝わらないですよね。文才がないのがもどかしいです。)

 

で、何が忘れたくないかって。

 

そちらのママさん、年齢はよくわからないけれど、すごく若いというわけでもないけれど、お歳というわけでもなくて、若々しくされていて、エプロン風にも見えるようなかわいい洋服をお召しになられていました。

メイドさんみたいにも見える感じの。

 

そして、優雅で、けっしてでしゃばることなく、ゆったりとされつつも、さっとなにか食べ物など出してくださり、その所作にうっとりしてしまいました。

 

そして、順番はどうだったか、後か先かわからないけれど、私の方をゆったり見られて、「まあ、なんと、お上品な」とおっしゃったんです。

いや、おっしゃったような気がしただけで、わたしに向けてでもなかったかもしれません。

 

でも、なんだか、うれしくなって。

 

私の格好と言えば、コーデュロイのズボンに太い糸のカーディガン。(冬でした。)

上品とはとても言えないのだけど。

娘が、ちょっと派手なんじゃないと言ったようなしろもので。

わたしも気に入って買ったわけではなく、とにかく、着るものがなくて、準備も悪くて、旅に出るにあたり、買おうとしたその日にお店にあった中で、まあ、これならよかろうか、と妥協して選んだものだったのです。  

 

あ、わたしの服装を言われたわけではないでしょうが。

雰囲気なのかな。

それも違うような気もするけれど。

わたしを実際に知っている方、笑わないでね。

 

それにしても、勘違いかもしれないけれど、なぜか、自分を肯定されたというか受け入れられた感じがうれしかったんですよね。

 

そして、飲み物やなんかいろいろ気づかってくださるし。

(それがお仕事だから当たり前なんですけどね。)

 

わたしのお気に入りブログの中にも、お酒の好きな方がおられ、よく話題に出されることがありますが、お酒には何の罪もないのだけれど、「酒」というワードだけで、わたしはあまりいい気持ちがしなくなりがちでした。

(今まであまりいい思い出がなかったので・・・。)

 

でも、この時の、ママさんと接して、人が、ちょっと寄って帰ろうか、という気持ちになるのもわかるなと思えたんです。

 

レコードから流れる音も心地よかったですしね。

 

癒されるんですよね。

 

 

そのお店を教えてくださった方は、どうも、偶然通りがかり、お店の名前だけを見て入られたようなんですが、わたしが一人だったら、けっして、そんなことはできなかっただろうから、こういう経験をすることもなかったと思います。

 

 

思い切って出かけて行って、会合にも参加して、最後までいることになって、話題に上ったそこに行ってみたいと言った方があったから、たどり着けた場所なんですよね。

 

いくつかの偶然が重なってできた貴重なできごとでした。

 

 

 

 

 

 

 

2024.5.16重複していた言葉を少し削除などしました。