(ご注意事項)

自分の覚えだけで書いています。

最近記憶力がとみに低下しておりますので

まちがったことを書くつもりはないけれど

まちがっていることもあるかもしれませんので

参考にされる場合は注意してくださいね。

 

 

宮下奈都さん原作の映画、楽しみにしていました。

 

宮下さんの小説、一昨年はまりましてずいぶん読みました。

通販で買うことまではしませんでしたが、

近くの本屋さん、中古屋さん、図書館にある本全部読み終わりそうな勢いでした。

残り少なくなってだんだん惜しくなって1、2冊残してほかの本に移りました。

 

まだ読んでいない「あれ」があると思えば、豊かな気持ちです。

最近記憶力弱くなってとてもあやしいですが(←ここ重要)

宮下さんの本は、特別なことではないありふれた日常を描いているのに

そこになにか光るものを感じさせるんです。

私の暮らしも悪くないかもって、思わせてくれるんです。

繊細な感性で見ればよいのではないかと。

 

「羊と鋼の森」は普通の田舎の高校生が調律師として歩み始める物語。

 

ピアノ関連だと言えばそれだけで気になります。

 

ピアノ大好きなんです。照れ

 

映画の冒頭、

学校の教室で主人公が将来のことを思う場面。

特に夢もなく普通に暮らしていければいいかなんて投げやりな感じ。

 

わかる、わかる、わたしも同じようでした。

大多数の人そうなんじゃないんですかね。

 

しかしこの少年はふとしたことから運命の瞬間に立ち会ってしまうのです。

調律師さんが学校のピアノを調律する場に出くわして、

ピアノの音に魅せられ、動けなくなってしまったのです。

 

ピアノは世界とつながっている!

 

調律師を目指すことを決めてから、少年は変わりました。

 

調律の専門学校を卒業し楽器店に勤め始めました。

先輩調律師さん、

放置されていたピアノを調律しようと思い立った無気力な青年、

ピアノを学ぶ高校生の姉妹たち、

さまざまな人に関わりあいながら懸命に自己を高めていく様子。

心を打ちました。

 

一番心に響いたのは

最後あたりに祖母が亡くなって実家に帰ったときの弟とのやり取り。

弟は優秀で大学に通っています。

 

ずっと自分より優秀だと思っていた弟。

実は主人公のことを尊敬、うらやましく思っていたのです。

 

ピアノは世界とつながっているって

世界ってなんだよ

自分だってそんなの見つけてみたいよ と弟。

 

悲痛な心の叫び。

 

そんな一生懸命になれるものに出会えた主人公

本当に幸せだと思います。

 

 

わたしにとってのそれは何だったのかな。

人生先の見える年齢になって

急に焦りのようなものも時に感じます。

 

一応安定した職業につけた幸運はありました。

あと数ヶ月で定年です。

その後希望すれば継続して勤めることができます。

勤めると収入は少ないながらも安定します。

そのかわり時間を差し出さなくてはなりません。

 

仮に継続しないとなると時間は無限大。

かと言って時間があったからと言って

すべて自分がコントロールする立場になったら

うまく有意義に使える自信も当ても今はない。

 

本当にこのままでいいのか、変えるべきなのか。

 

きっと継続するのだろうけれど

選択肢があるということは迷いが生じますね。

申告の期限はあと1週間となりました。

 

なんか文面が暗くなってしまいましたが

さほど深刻になっているわけではありませんよ。

安心してください。(誰に言っているわけでもないんですが・・・ニヤリ

 

羊と鋼の森、ピアノの音がきれいでした。

それから弾く手の形がきれいでした。

指の付け根から無駄な力なく弾かれているなって見とれてしまいました。

 

ショパンのピアノソナタ第3番の第4楽章って超かっこいい。

(いつか弾けるとき、くるかなぁ・・・。)

 

すごくピアノが弾きたくなります。

 

今朝は朝から、2時間弱、ご飯、1時間半くらい弾いてました。

満たされました。