『おいハンサム!!2』・最終回 | なにわの司法書士の徒然草

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フジテレビ(東海テレビ制作)土曜23時40分のドラマ『おいハンサム!!2』

 

 

映画ではよく「パート2はパート1を超えられない」なんて言われるが

 

個人的な感想は、今作もパート1を超えることはなかったなという印象

 

それが、今作放送終了後に劇場版の公開を控えているからなのかどうかはわからないが

 

記憶の中のパート1の方がいろいろと中身が詰まっていたように思う

 

 

今作の一番の難点はストーリーを展開させなかったことではないだろうか

 

パート1では、3姉妹の恋愛を中心に様々なエピソードが繰り広げられたが

 

今作では3姉妹の恋愛はごくわずか

 

恋愛という意味では、浜野謙太と太田莉菜の2人の方が目立っていたぐらいだ

 

 

なのに、最終回になって急に、木南晴夏さんが自身の浜野謙太への思いに気付いたり

 

佐久間由衣が、藤原竜也の「僕の妻」という言葉を脳から消していたことに気付いたり

 

それなのにクリスマスイブに2人で食事に行ってみたりと

 

思い出したかのように恋愛話が飛び交ったのが、映画への布石にしか思えなくなってしまった

 

 

恋愛話でストーリーを展開する代わりに、構成として毎話何か1つテーマのようなものを掲げて

 

そのテーマに関するエピソードが家族5人それぞれに起こり

 

それをオムニバスのように細かくつないでいく構成

 

それぞれのエピソードは相互に絡み合うこともない

 

1話の中に4コマ漫画が10個ぐらい並べられたようなイメージ

 

それがいいか悪いかというよりも、パート1にストーリーがあっただけに

 

その作品のパート2として違和感を感じてしまった部分が大きい

 

 

それに、パート1では恒例だった家族会議が出てこない回や

 

吉田綱太郎さん抜きで3姉妹だけで家族会議だと称してオンラインで話をしたりと

 

「定番」を外れてしまうことや、タイトルのもとにもなっている

 

「何言ってるの、ハンサムで」という台詞も、最終回間際まで全くなかった気がする

 

 

そんな中で、MEGUMIに関するエピソードの時だけストーリーが分厚くなったのが

 

印象に強く残った気がする

 

3姉妹が幼かった頃に手がかかって休む暇がなかったことから

 

月に1回だけ自分だけのために出前の寿司を頼むようになって、それが今でも恒例なことや

 

MEGUMIが入院したときのサンドイッチの話なんかはちょっといい話

 

やはりこの作品、MEGUMIが影の主人公なのかもしれない