『Destiny』 | なにわの司法書士の徒然草

なにわの司法書士の徒然草

つれづれなるままに日暮らし
PCに向かいて
心にうつりゆくよしなしごとを
そこはかとなく書きつづれば
あやしうこそものぐるをしけれ

テレビ朝日火曜21時のドラマ『Destiny』

 

 

キャストの顔ぶれを見た時は石原さとみと亀梨和也を中心にしたラブストーリーだと

 

単純に思っていたのだが、冒頭から全く異なる雰囲気でスタート

 

大学時代の青春全開のさわやかな回想シーンが長々と展開されたので騙されそうになったが

 

そこでもさらに事件が発生してミステリーの空気に引き戻された

 

過去の2つの事件と現在がどう結びついていくのか

 

最近の風潮である考察好マニアの視聴者が飛びつきそうな料理ではないだろうか

 

 

1つ目の事件は、石原さとみの父親である佐々木蔵之介さんの死

 

当時中学生の石原さとみが自宅で首を吊っている佐々木蔵之介さんを発見しており

 

警察も自殺で処理したようだし、石原さとみも亀梨和也たちに自殺だと話してはいる

 

しかし、田中みな実が石原さとみへの嫉妬から佐々木蔵之介さんのことを調べたようで

 

亀梨和也に対して、佐々木蔵之介さんが自殺ではなく殺されたんだと訴えるシーンがある

 

しかも、だから石原さとみとは付き合ってはいけないとも言っているので

 

この事件に亀梨和也も絡んでいるという可能性が高い

 

だとすると、亀梨和也の父親で弁護士の仲村トオルさんが、検事の佐々木蔵之介さんの死に

 

何らかの形で関与しているということだろう

 

 

もう一つの事件は大学時代の田中みな実の死

 

亀梨和也が石原さとみと付き合っていることに嫉妬して亀梨和也を呼び出して助手席に乗せ

 

山道を走行、「一緒に死のう」と言ってアクセルを踏んだところでシーンが変わり

 

石原さとみが田中みな実の事故死の知らせを聞く場面に転換

 

その後、亀梨和也が道路越しに石原さとみに叫んだ口が「俺が殺した」と動いており

 

ただの事故死ではないということが伺える

 

 

それから12年、石原さとみの元に田中みな実の13回忌法要の案内が届く

 

一方で、冒頭では検事になった石原さとみが扉を開けて入室した検察官室に

 

亀梨和也が座っているシーン、「あなたはこの愛を裁けますか」というナレーション

 

亀梨和也が送検されてきた容疑は、おそらくは田中みな実の死に関するものだろう

 

法要で大学時代の仲間、宮沢エマや矢本悠馬と再会するところから

 

どのように事件の真相に近づいていくのだろうか

 

 

一方で、「あなたは愛を裁けますか」という言葉に加えて、冒頭の亀梨和也のシーン前後に

 

「この愛が本物かどうかを知るために」とか「私は愛する人を」とか

 

この「愛」の対象が亀梨和也であるかのような印象を与える石原さとみの心の声

 

しかし、現在の石原さとみは医師の安藤政信と同棲中で

 

今でも亀梨和也を思っているとか、再会することで気持ちが燃え上がるようには思えない

 

このあたりはミスリードさせようとしているのではないかと疑ってしまう

 

 

2つの事件と現在、つなげようと思えば意外とシンプルに1本の線でつながってしまう

 

しかし、そんな第1話を見ただけでわかってしまうような展開にするわけはなく

 

まだまだ謎が膨らんでいくだろうし、そうなることを期待している