『御社の乱れ正します!』・最終回 | なにわの司法書士の徒然草

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BS-TBS火曜21時のドラマ『御社の乱れ正します!』

 

 

タイトルを見た時には、会社からの依頼で社内のトラブル全般に対応すると

 

そういうストーリーを想像していたのだが

 

最後の最後までオープニングのナレーションは「不倫についてあなたはどう思いますか?」

 

と『社内の乱れ』は不倫でしかなかった

 

それに、こういったドラマだと1話完結というものが多いのだが

 

1つのエピソードを2~3話ずつで全体で3つのエピソードしか描けず

 

全8話なら、1つのエピソードを2話にして4つのエピソードを描くようにして

 

それぞれ「乱れ編」と「清掃編」に明確に分けるなどした方が

 

全体としての流れやテンポが出たような気がする

 

 

それに、こういういくつかのエピソードでオムニバスに構成する場合には

 

どこかに「パターン」を潜ませるものだが、それがあまり見られなかったのも残念な感じ

 

第1話を見た時には、山崎紘菜が、普段の社内では髪をまとめて眼鏡をかけた地味な姿で

 

夜になってターゲットに接近する際には黒髪ロングに派手なドレス姿と

 

表の顔と裏の顔を使い分けていたので、その二面性がこの作品の見どころだと思ったのに

 

残念ながらその後は山崎紘菜の色っぽい姿を見ることは無かった

 

 

最終回のエンディングでのオチも、あまりにも唐突過ぎてあっけにとられたまま終わった感じ

 

最後の依頼を無事終了して、飯島寛騎が報酬にと山崎紘菜とのデートを要求したのに対して

 

山崎紘菜が「私は既婚者だ」

 

軽い感じのこれはこれでありのラストシーンだと思ったら、さらにもうひと展開

 

1人になった山崎紘菜が薬指に指輪をはめて向かった先は病院、そこに植物状態の男

 

どうやら社内の迷惑不倫の影響で事故に遭って、だからこの仕事を始めたということらしい

 

 

普通はそういう主人公の背景を小出しにしながら最終回で全てを明らかにするものだが

 

今作では最終回の、しかもラスト5分になるまで全くそれを匂わすシーンもなく

 

「過去に何があったんだろう」という疑問を視聴者に持たせることもないまま

 

一方的に答えだけ押し付けられた感覚

 

山崎紘菜がベッドに寄り添う姿でエンディングを迎えて感動のシーンにしたかったようだが

 

頭の中は「・・・」で何の感情も動かなかった