『366日』 | なにわの司法書士の徒然草

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つれづれなるままに日暮らし
PCに向かいて
心にうつりゆくよしなしごとを
そこはかとなく書きつづれば
あやしうこそものぐるをしけれ

フジテレビ月曜21時のドラマ『366日』

 

 

ヒット曲をモチーフにした映像作品、これまでは『ハナミズキ』や『糸』のように

 

単発のスペシャルドラマや映画がほとんどだったし

 

1月期に『夜ドラ』で放送された『ユーミンストーリーズ』も

 

1曲に関しては15分×4話のトータル1時間の作品

 

こうして連続ドラマとして制作されるのは極めて珍しいことだ

 

 

そしてその曲がHYの『366日』という失恋ソングの王道

 

曲を聞いただけでストーリーが浮かんでくるぐらいの名曲というのだから

 

ドラマに期待しないわけにはいかないだろう

 

主題歌ももちろん『366日』、BGMで曲が流れてくるだけで

 

何でもない場面までせつなく意味ありげに見えて来る

 

 

主演の広瀬アリスと眞栄田郷敦、坂東龍汰、長濱ねる、綱啓永の5人は

 

野球部の男3人と吹奏楽部の女2人で高校時代の仲良し5人組

 

広瀬アリスと眞栄田郷敦は、お互いに好きだったのに、好きだと言えないまま卒業し

 

10年以上の時が流れてしまっている

 

 

この高校時代の淡く消えて行った初恋が『366日』の世界で

 

その後10年以上、眞栄田郷敦のことを忘れられずにいた広瀬アリスが

 

同窓会での再会から次第に距離を縮めて最後はハッピーエンド

 

そんな展開もありうるのか、いや、そういう幸せな展開であってくれと願う気持ちもあった

 

序盤で、高校時代を振り返った広瀬アリスの「一生忘れられない恋だった」という台詞が

 

その願いを確信に近いものにもしてくれた

 

しかし、さすがにこんなせつない失恋ソングをタイトルにするだけあって

 

簡単に2人を結び付けてはくれないようだ

 

 

同窓会で再会を果たして、広瀬アリスが意を決して思いをぶつけたことで

 

高校の卒業式の日に広瀬アリスが身を引いたことも、再会してから眞栄田郷敦が

 

なかなかライン出来なかったことも、お互いの勘違いだったことも明らかになり

 

眞栄田郷敦が「俺たちここから始めてみない?」

 

朝まで語り明かすと、帰り道、どちらからともなく手が近づき、どちらからともなく唇が近づき

 

初デートの約束

 

 

第1話からこんな幸せな展開は視聴者の誰も望んでいない

 

第1話で結ばれるということは、そこにつらい別れが待っていることがわかるから

 

案の定、初デートに向かう眞栄田郷敦は、子供を助けて柵から転落

 

次回予告では意識不明の重体になっている

 

 

もちろんこのまま死に至るわけはないのだが、意識を取り戻したとしても

 

いろいろな障害が2人の前に待ち構えているはず

 

眞栄田郷敦の父親の北村一輝さんや母親の戸田菜穂さんが倒れて

 

実家のお好み焼屋を支えるために茨城に帰るかもしれないし

 

同窓会に出席しなかった綱啓永の存在は気になるところで、眞栄田郷敦が意識不明の間に

 

広瀬アリスに告白して迫っていくのかもしれない

 

眞栄田郷敦の妹の中田青渚が、怪我をしたのは広瀬アリスのせいだと厳しく責めそうな気もする

 

 

そんなことを全て乗り越えて2人が結ばれるのか

 

それとも、最終的に別れを選択して、1人になった広瀬アリスの涙のバックに

 

『366日』が流れることになるのか

 

ハッピーエンドに終わって欲しい気持ちと、『366日』が主題歌として流れる以上

 

せつない結末になって涙で終わって欲しい気持ちが頭でせめぎ合っている