テレビ東京月曜23時6分のドラマ『ブラックガールズトーク』
このドラマ枠は、1人の原作者の1年以上にわたる支配から解放された後
『かしまし飯』や前作の『SHUT UP』など、複数の女性を中心に据えた作品が目立つ
余計な色を払拭するために、1つの方向性を示すのはいい傾向だ
驚くのは、主演が朝日奈央だということ
これまで、連続ドラマのメインキャストどころか、連続ドラマに出演している印象自体が無い
そんな朝日奈央が、深夜ドラマへの主演経験もある関水渚と石井杏奈を従えて
トリプル主演のセンターに、テーブルを囲んでトークする場面でも
カメラの正面は朝日奈央、左右に関水渚と石井杏奈という配置
今クールは、3時のヒロインの福田麻貴がプライムタイムの連ドラ主演を果たしているが
朝日奈央はお笑い芸人ではないにしても、同じ元アイドルで体を張る女性タレント
最近のお笑い芸人重用のドラマ界の傾向に乗ったもののように感じる
ドラマの方は、女3人が集まって、あれやこれやと周囲の人たちの文句を言って
盛り上がるというオムニバス
最近では、女4人での『深夜のダメ恋図鑑』なんて作品もあったが、そのパターン
少し違うのは、第1話の最初のエピソードが、朝日奈央の会社に来た女性派遣社員の話と
だめんずな男をこき下ろすというだけではないということと
夜だけでなく昼間にも集まったりしているところか
ただ、ガールズトークの真骨頂は、深夜にスナック菓子をつまみながらの恋バナ
第1話の後半は、石井杏奈の彼氏が関水渚の女友達と二股をしていたというクズ男の話
やはりこういう話の方がガールズトークは盛り上がるようだ
少々話の内容が深刻で重たい感じなのが気になるところではある
もう少し軽快に、さくっと笑い飛ばせるようなエピソードを紡いでもらいたい気はする
そのあたりは次回以降に期待
次回予告に行く時の「さ~て来週の『ブラックガールズトーク』は」という台詞には
同じテレビ東京の『来世ではちゃんとします』を思い出してしまった
「このドラマはフィクションです」の後の
「が、困ったさんはあなたの周りにもいるかもしれません」
と言葉を付け加えるあたりもテレビ東京ではよく見る遊び方
たぶん同じスタッフが作っているんだろうなあと感じさせる