テレビ東京水曜24時30分のドラマ『パティスリーMON』
ドラマのストーリー自体はオーソドックスな胸キュンラブコメディ
良くも悪くもセオリーを外さずに最後まで走り切った
ただ、今作が他の作品と違って興味深かったのはエンディング
テーマ曲の流れるバックで次回予告が流れることはよくあることだが
そこに加えられるテロップが、「過去に何があったのか」とか「2人はどうなるのか」とか
非常にライトな雰囲気を醸し出して、ドラマなんだけどアニメでも見ているよう
終盤に始まった「おまけ」と称した本編で描かれなかったワンシーンの映像も楽しかったし
そこに乗るWest.の主題歌も青春漫画っぽくてドラマの雰囲気によく合っていた
なにより秀逸だと思ったのは、最終回を前にしたときの次回予告
まるでこのオーソドックスで予想通りの展開の王道ラブコメを逆手に取るように
テロップに「あんなことこんなこといっぱいありましたが、安心して下さい」
「ラブコメお約束のハッピーエンドです」
こんなことを書かれては、ありきたりな結末だなんてケチをつけるわけにいかなくなる
展開としては、初恋の先生との再会、一方で不愛想で性格の悪そうな男
初恋の先生にライバル出現、不愛想な男が実はいい奴で次第に惹かれていく
こちらにも恋のライバル、結局不愛想な男を選ぶ、無事結ばれる
この3行で済んでしまうお決まりのパターンである
見どころはストーリーよりも登場人物であり俳優、女優と言っても過言ではない
そういう意味では、もう少し濱田崇裕がイケメンだったらと思わなくもないが
畑芽育と中川大輔、昨年一気にドラマ出演の増えた2人がいつか再共演する時に
「あの作品で初共演だったよね」と言えるような作品になればいいのではないだろうか