『正直不動産2』 | なにわの司法書士の徒然草

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NHKテレビ火曜22時のドラマ『正直不動産2』

 

 

NHKにもパート2ブームの波が押し寄せているようで

 

昨秋に『大奥』の第2弾が放送されたかと思えば

 

『夜ドラ』でも1月末から『作りたい女と食べたい女』の続編放送が宣伝されている

 

その中でも今作はNHKも力の入れようが違っていて

 

1週間前にスペシャルドラマを放送

 

連続ドラマの前に期待を煽るためにスペシャルドラマを放送するというのは

 

『ドクターX』などテレビ朝日がよく使っていた手法だが、NHKでは極めて珍しいことだ

 

第2弾放送に向けて予定していた1月1日、2日深夜の再放送が

 

震災のために放送中止となってしまったのは誤算だろうが

 

スペシャルドラマの放送で、十分に視聴者の注目を集めることはできたはずだ

 

 

ただ、こうしたスペシャルドラマの形を取って第1話の直前に放送する場合には

 

仮にスペシャルドラマを見ずに第1話から見始めても、ドラマが楽しめないといけないはずで

 

スペシャルドラマを見ていないと第1話のストーリーの意味がわからないのであれば

 

スペシャルドラマではなく、それを放送時間を拡大した第1話とするべきだと思う

 

 

今作でも、この第2弾からの新キャラである板垣瑞生とディーン・フジオカについて

 

大地真央さんが草刈正雄さんの会社に板垣瑞生を連れて来て入社するくだりや

 

ホームレスだったディーン・フジオカに高橋克典が声を掛けて不動産業界に戻って来るシーンが

 

スペシャルドラマで描かれるのだが、それ抜きで第1話から見た視聴者は理解が難しそう

 

さらに、スペシャルドラマでしか登場しない溝端淳平の回想シーンが挟み込まれたのも

 

「なぜ突然溝端淳平?」となったに違いない

 

 

祠を壊してしまった祟りで嘘がつけなくなった山下智久は相変わらずで

 

嘘をつこうとすると突風が吹いてきて、正直な考えを一気にまくしたててしまう

 

スペシャルドラマでは山崎努さんが山下智久のおでこにお札を貼ったり

 

第1話の冒頭では護摩業を受けるが、全く効果は無く、今回も突風に襲われまくっている

 

ただ、前作では祟りを取り除こうという努力は全くしなかったのに

 

こうしていろいろと工夫をしているところを見ると、今作のラストでは

 

祟りから解放される山下智久の姿が見られそうな気もする

 

 

前作では、草刈正雄さんと高橋克典との社長同士のライバル関係

 

山下智久と倉科カナさんの両社のトップ営業マン同士のライバル関係

 

そして社内の山下智久と市原隼人とのライバル関係という対立構図に

 

新人の福原遥を山下智久が教育するという、比較的シンプルな相関図

 


今作では、ディーン・フジオカがもともと草刈正雄さんの会社で、山下智久の師匠として

 

山下智久が嘘がつけなくなる前の、詐欺まがいなことをしても家を売る姿勢を教え込んだ人物

 

この2人のライバル関係を中心に描いていくことになるが

 

山下智久の会社には大地主の2代目である馬場徹が入社

 

倉科カナさんの会社にはディーン・フジオカが入社して、ともにすぐに営業成績トップとなり

 

互いの社内に新たな対立構図が生まれた

 

さらに、福原遥もこの約2年の間に成長して、山下智久と成績を争う存在になり

 

一方で、新たに入社した板垣瑞生は典型的なZ世代の若者で、山下智久が手を焼くことになる

 

少し登場人物が増えてしまったことをどううまく処理していくかが鍵になりそうだ

 

 

第1話ではストーリーに関わってこなかったが、前作からの引き続きの出演者

 

前作の途中で退社した市原隼人は、スペシャルドラマでは福原遥の調査をサポート

 

第1話のラストでは山下智久のアパートを訪ねて来る

 

住宅ローンを担当する銀行員の泉里香は、前作では山下智久に好意を持っていたが

 

第1話のラストではディーン・フジオカと並んで歩く姿

 

次回予告では、ディーン・フジオカが「僕とおつきあいして下さい」と告白するシーン

 

2人ともに今作でもしっかりストーリーに絡んでくるようだ

 

 

前作では、第1話でのゲストと終盤に再登場した山崎努さんは

 

スペシャルドラマに続いて第1話でも、応接スペースで山下智久に自分の和菓子を食べさせ

 

のんびりと2人で談笑するワンシーンの登場

 

今作ではこのストーリーに直接絡まないシーンが定番になるのかもしれない

 

『クロサギ』の印象の強い山下智久と山崎努さんのコンビ

 

毎話見られる楽しみと、もう少しストーリーに絡んで欲しい気持ちが同居している

 

 

少しモヤッとしているのは、スペシャルドラマでの原野商法詐欺の話の行方

 

福原遥のおじいさんが騙されかけた原野商法被害者を狙った詐欺が

 

高橋克典が元締めらしいということで、山下智久と市原隼人が詰問するシーンがあったが

 

この件については結論が出ないままスペシャルドラマは終了

 

この件について連続ドラマで触れるのかどうかという点

 

市原隼人が出演するということは、スペシャルドラマの続きとして触れて欲しい気持ちと

 

連続ドラマでこのことに触れるということは、スペシャルドラマを見ていない視聴者を

 

無視することになってしまうという心配と、こちらも2つの気持ちが同居中