書道は習いたてです。
昨日は個人鑑定の後に、書道教室でした。
今回はこの 「文徳」 という字を書きました。
「文」という字ですぐに思い出したのが、
学生時代に既に読んでいた、中国の春秋時代の晋の文公です。
またの名を重耳(ちょうじ)といいます。
中国の王は亡くなったあとには、
こうして○公といった称号のような名がつけられるのですが、
「文」はその中で最上位となります。
次は「武」です。
なんとなくわかりますよね?!
武力でなく、文の方で国を治めたからです。
この重耳は三国志で孔明が例え話にとりあげたくらい
有名かつ慕われている王です。
重耳のことを書くと止まらないので、
このあたりにしておきますが、
僕は12年くらい前に
重耳のゆかりの地を訪ねていったことがあり、
現地の雰囲気から当時のことを想像して感動した記憶があります。
他には「文」という字には邪気を祓う意味もあるようで、
生まれたばかりの赤ん坊に文という字の傷をつけて
子供に変なものがつかないように、
というおまじないもあったようです。
「×」の部分がたしかに結界のような感じもしますね。
中学時代には三国志にはまっていた僕が、
大学時代はすっかり春秋戦国時代にはまりました。
個人的には三国志よりもはるかに面白く、
各英雄たちの勇気と生きる姿勢にはかなりの影響を受けました。
文徳とは色々な広い解釈があるかと思いますが、
自然と相手が戦意喪失してしまうような
相手の邪気を祓ってしまい、包み込んでしまう
そういう徳でもあると思います。