「セラピストの欲」 | tamochan-2020のブログ

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こんにちは

 

 

実は、障がい児にスポーツの場を提供するNPO法人を運営しています。

自分の子どもに障害をもっている子がいるわけではないですが、昔からなんとなくご縁があり、友人と団体を立ち上げようという話になってから自然と今の活動をしています。

 

 

そんな関係から、【音楽療法】という言葉を知る機会があり、先日オンラインでしたが、障がい児に対する音楽療法の講義を聞く機会がありました。

 

 

講義内容はもちろん素晴らしかったし、いつか自分の団体で何らかの形で役に立つだろうと思える情報がたくさんでした。

 

でも実は、他の参加者さんとお話しした時の一言が、この講義に参加した1番の収穫だったんです。

 

 

その一言が、

 

「セラピストの欲」

 

 

その言葉をくれた女性は、老人ホームで長年働いてきた50代のとても優しそうな方でした。

おじいちゃんおばあちゃんとはたくさん接してきたけれども、子ども、ましてや障がいを持つお子さんと仕事で接したことなんてないので、何もわからないんです、と謙遜されてました。

 

グループディスカッションでの会話の中で、

 

「一番やってはいけないな、って長年の経験で気をつけるようになったことは、「セラピストの欲」で対象者さんに何かをさせてあげたい、とかこうすればいいのに、っていう気持ちを持つことかな。」ととても優しげな笑顔でおっしゃったんです。

 

要するに、接している人に、「もっとこうすればできるようになるのに」っていうセラピストの欲を押し付けて無理にやらせてみようと試みることは、決して双方のためにならない、と。

 

 

そう云われて、すっごくハッとしました。

実際自分の団体のレッスン中に何度かそういう声がけをしてしまったことがあります。そしてその声がけが、その子に対して私には想像もつかないようなストレスを与えてしまったことがあったことを思い出しました。

 

あれは、私の「欲」だったんですね。

 

 

レッスンプラン通りに進まないこともある。

プランが一つもこなせないこともある。

 

でも相手が自ら進んでいこうと思うまで時間と空間を見守ってあげることが必要なんだな、って思います。

 

 

これって実は、親子でも、夫婦でも、友人関係でも言えることなんですよね。

 

自分の「欲」。

 

違う形で良いエネルギーに変換できるようになるには、まだまだ修行が必要です 笑。