10月の月末はしばらく秋日和が続いているので、今回は40年前の丹沢ハイキングコースを久々に歩いてみることにしました。蓑毛(標高300m)から柏木林道を登ってヤビツ峠(760m)、そのまま岳ノ台(900m)まで600mほどの高低差です。

距離にして10km、2万歩ぐらいを約4時間ほどかけて歩きます。

 

昔の若い頃であれば、早朝に蓑毛を出発して二ノ塔、三ノ塔まで行き、さらに元気があれば塔ケ岳山頂まで登って表尾根を下ったものですが、還暦を過ぎた今となっては、とても無理。

 

 

懐かしの蓑毛バス停 売店は健在ですが閉店していました

 

昔はヤビツ峠までバスが行っていなかったので

この蓑毛が登山口でした

 

昔からある看板は色あせて見られません

 

トイレは新しくなっていました

 

蓑毛→蓑毛越→下社→大山山頂のモデルコース

下りは下社からケーブルカーもあります

 

マス釣り堀を過ぎると分岐点の石灯篭があります

左がヤビツ峠に行く柏木林道

右が大山に行くみのげ道

 

分岐点にはお地蔵さんとお寺があります

 

懐かしの柏木林道

滝の水場までは運搬用舗装道路です

 

この辺りは古い宿屋集落跡のようです

礎石が残っているだけです

 

あちこちにある湧水

 

このウサギのポットは昔からあったような気がします

 

舗装道路の終点が秦野市の水源地の滝

 

この川は金目川となって平塚に流れていくそうです

 

昔はここで水を汲んで登った記憶があります

この湧き水でお茶を沸かすと甘くておいしい

 

懐かしの柏木林道

 

先ほどの滝の上流(5段の小滝)

 

記憶よりも道幅が広くなったような...

 

歩きやすい道です

 

ヤビツ峠で岳ノ台ハイキングコースに接続

 

古い道標

 

旧ヤビツ峠には小屋が建っていました

 

かなり古い道標

訪れる人も少ないようです

 

今ではあまり通る人も少ないコースですが

初期の紅葉が始まっていました

 

いまだに健在だった岳ノ台展望台

今回の最高地点(900m)

ここから大山の展望がよく見えます

 

展望台の下はビバーク用スペースになります

 

今では草むらの中にある展望方位盤

昭和51年の銘盤がありました

 

さらに行くと風神祠があります

 

昔は藪の中でしたが、今では綺麗に整備されていました

この小さな祠が登山道の歴史を物語っています

 

苔に覆われた古い楓の木

 

あちこちに野生しているトリカブト草

 

展望が開け、ヘリコプターが停まっていました

この辺が菩提峠です

 

菩提峠にあるパラグライダー発進基地

 

ここから大磯・小田原方面が一望できます

昔はパラグライダー基地も滑走板もなく、ここで弁当を食べたものです

 

日本武尊足跡の道しるべ

ここから登っていくと木の鳥居があり

ヤマトタケルの足跡と言われる小さな池があったのですが

今では水が枯れて窪地になっているようです

 

二ノ塔への登山は時間の関係であきらめて、

菩提峠からゴマ屋敷の水場を経てアスファルト舗装道路をヤビツ峠に向かいます。

途中にこんな看板が昔からあるのですが、行ったことはありません。

 

ヤビツ峠の売店

悪天候時の避難小屋にもなります

昔はここで登山バッヂ等の記念品を買ったものです

 

今日は平日、バスは一日2本しかありません。

14時に到着したので、まだ1時間半以上あります

蓑毛に下るのはやめて、ヤビツ峠周辺を散歩することにしました

 

秦野市が「ヤビツレストハウス」を建設中とのことで大山への登山口は閉鎖中

ヤビツ峠に登山基地宿泊施設ができれば

表尾根縦走もかなり楽になります

 

今回はヒルにはまったく出会いませんでした

大山丹沢のヒルはもともと蛭ケ岳地域だけでしたが

登山者が足であちこちに広めたともいわれます

今では秦野駅周辺にまでいるとか

ヒル退治用の塩は必需品ですね

 

ヤビツ峠はサイクリング族のメッカになっているらしく

自家用車に自転車を積んで、峠周辺を走り回っていました

土日はかなり集まるらしく、コロナも心配です

 

峠の片隅に見つけた古い石像2体

 

これは日本武尊像?

 

こちらは双体地神像?

夫婦の地神塔で、県内あちこちにあります

 

ようやくバスが到着

発車まで20分ほど車内で待機

 

昔であれば、蓑毛にキャンプして早朝からヤビツ峠に出て、表尾根を縦走したものですが、今となってはそんなパワーも気力もありません。

 

岳ノ台コースでも高齢の方4名とすれ違っただけで、この古い定番の登山コースも今では訪れる人はたいぶ減ってしまったようです。

 

次回は秦野駅発朝8時半のバスでヤビツ峠まで出て、今回の岳ノ台経由コースで二ノ塔まで往復ぐらいがちょうどよいかと思いました。