渋谷のイメージフォーラム。
ここには独身時代、
何度行ったかな。
子どもを出産して
ミニシアターに行くのは
おそらく初めてだったのではないか。
もう、こんな事ができるなんて。
私も随分と、遠くまで来たものだと
感慨深く、渋谷の空気を吸い込んだ。
都内に滞在するということは、
こういう事が出来る、
という文化活動ができる、
ということなのですネ。
河瀬監督の作品は
『萌の朱雀』からずっと見ています。
余白のある作風が好きです。
ヌーヴェルヴァーグほど、
余白を乱用してない。。
というのは私の主観ですが
知的な余白。
甘美な余白。
適切な余白。
漢字が作り出す余白のようで
とても日本的と
個人的には感じます。
アートも映画も
解釈と感じる自由さ、幅が無いと
息苦しくなるのです。
そして何よりも
リアルさ
が、
私にとっての
アートや映画、小説など
文化的楽しみの
良し悪しの指標です。
だから…
夢と魔法と悪者の国・ムービー
などは
好きじゃ無いのですよねぇ。
この映画、『光』は
映画という視覚的なメディアで、
視覚障害者について描く。
ちなみに
老舗・実力派映画祭である
ベネチア国際映画祭で
パルムドール賞を受賞しています。
思わず眼を閉じて、
感じたい衝動にかられるくらい・・・
聴覚を意識した
映画でした。
最後は思わず
目を閉じた。
光、を感じたくなったのです。
昔、私の大好きで尊敬する先生が
「めくらは便利」
というコトバを教えてくれた。
見える、ということは
本当に便利なのか。
それはもしかしたら、
かえって不便…どころか
人間が無限の宇宙へ飛び立てる羽を
もぎ取るような行為に
なりかねないのではないか。
日本の電車。
目線を少しあげれば、飛び込んでくる
眼に五月蝿い、広告の数々。
一方で
美しい紫陽花は
シンガポールでは、
こんなに愛でる機会がありません。
なんと美しい色彩なのでしょうね。
これを眼福と言わずして、
なんと言いましょうか。
私の持つ感覚よ、ありがとう。
全感覚を愛でて、言祝ぎたい。
そんな気持ちにさせられる、
いい映画でした。
もー、観に行ってよかった。
まだ身軽で、若かった私が
何度もなんども登った宮益坂。
億劫がる長女子と2人
汗をかきかき登りました。
6月は汗ばむ季節ですね。
まだ彼女に、この映画は
退屈に感じたらしいです。
まあ、それもよし。
うちに閉じこもるより
「退屈さ」を味わう贅沢よ。
って、
ことですよネ。
好きな自分になる、自分を好きになる、メールセッション★
【ご提供メニュー☆】メールセッション&お話会について
かしこいモリー。
自分と家族に幸せを運ぶ、「大きな器」の育て方。
mica
♡シェアは無断でどうぞ♡
愛読中のブロガーさんによる、
オススメシンガポール情報が満載です
記事執筆などのご依頼はmicasmilemica☆gmail.com(☆を@に変えてください)までお問い合わせください。ご感想もお待ちしています♡