先日、次女子の運動会が無事終わりました。


三女子と四番太は、

この、いわゆる日本の運動会が、大好き。

毎年五年生が踊る「よさこい」も

ちゃんと憶えていて


あ、よさこいだ!やったー!


って喜んだり


6年生の次女子の、騎馬戦や組体操。

かぶりつきで見てました。

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運動会は
いつも前日から大忙しです。


水を凍らせておく。

弁当の仕込み。
朝早くの、場所取り。


三女子と、四番太を、

あれこれ世話しながらの、鑑賞。

今年の出場者は1人だから(長女子はもう中学生なので)
余裕かと思いきや、
運動会に来てみて

ママ あれ、うちの子、
赤、白・・・どっちだっけ


とつぶやき、ママ友に「そこまでか」という顔をされる。


赤でした。おじぎ


なにしろ、南の島での

炎天下で行われる運動会です。



ちび二人を、氷水とうちわで

満遍なく冷却することを心がけ
(うっかり忘れると不機嫌になるので面倒なことに)


お昼は、恒例・2キロの鳥からあげ・・・

を作っていたものですが

これは、今年は作らなかった。なぜなら、

運動会自体が、お昼までになったからです。

次女子も、なぜか三女子まで

これに関しては、淋しそうにしていました。

運動会の、みんなで食べるおひるごはん。

楽しいもんねえ。


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次女子は、騎馬戦の騎手になり

いさましく、三つ帽子を勝ち取り、
終始ニコニコで楽しそうでした。


組体操の動画を後で見て


女の子

ここがだめだったなー、うわーキレイに出来てないー。

去年のほうがすごかったよ!


などなどと、厳しい批評。

姉の学年と、比較してしまうのですねぇ。




今年が最後、と思ったら

大変だったあれやこれやもいとおしく、淋しいものです。


次女子は、我が家の、最後の

日本の小学生ですからね。

長女子も遊びに来て、

ちょっとした同窓会を楽しんでいました。


そういえば、三女子と四番太は

一度も「トイレ」と言わなかった。

長時間、もつようになったのです。


そんなことやあんなことやこんなことを、

母は、夜にひとり思い出し、

皆の成長を、じわりと感じていました。



ところで、

今時期のシンガポールは


ヘイズという、インドネシアから流れてくる、

焼畑煙害の季節なのです。


さらに、F1の季節、ということで

とにかくこの時期は、雨が降る。

特に今年は、異常に雨がちです。

(国を挙げての大イベントのために、

政府が人工的に降らせているという説があります)



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運動会当日も、
早朝に大雨が降りました。

観客席はぬかるみ、

校庭では、先生方がせっせと整備をしていました。


砂場から、バケツで砂を運び

トンボでならす。


あらあら、先生たち、大変だわ。

と、思った私は


四番太と、砂を運び始めました。


で、先生から「大丈夫ですよ」といわれ、ひっこむ。


しかし、まだまだ作業は続いています。




言われた以上、手を出せず

所在無い気持ちで見守る。

するとたった一人、もくもくと砂を運ぶ、お父さんがいらっしゃって


彼に勇気を得て、もう一度、

砂を運び始めました。



それね、観客席から

みんな、見えてるんですよ。

だって、校庭を観んとして座ってますからね。

当たり前だけど。



先生と、たった二人の保護者が校庭を整備している。

子供たちの運動会が、無事執り行われるように。

その様を、観客席から眺める、おしゃべりする、スマホをいじる、

たくさんの保護者達。



異様な図式に感じるのは、
私だけですかね。



恐ろしいほどの、

当事者意識の欠如

だー、と感じました。



アフリカの飢餓問題とか

ガーナの児童強制労働問題とか


タイの児童買春問題とか


アメリカのモンサントがけしからんとか



そういうことじゃないんですよ。



目の前で、これから行われる

自分たちの、こどもたちの、
運動会ですよ。




自分の子ども達には、見せたくない背中だなあ、、

と私は思いましたね。


「大変な人を目の前に、知らんぷり」


ですからね。



ちなみに私は

姉ズのヒッピー風味豊かな幼稚園で、

こういうのは、徹底的にしごかれたので・・・

(動きが鈍いと、「お母さんたちの意識が低い」

、とかって叱られる園だった)

もう、そっち側にはいられないんです。

座って眺めるとか、お尻がムズムズしちゃうんです。



というかね。

実際、たいした作業じゃありませんよ。

砂を運んで、ならすだけですから。


「すみませーーーん、おねがいしまーーす!」

って

先生が一言言えば


「おお、そうか」

多くの親が、ぞろぞろと手伝ったはずです。



しかしそれをしない。

しないことが、当たり前の空気です。



当事者意識


人と人との関わり。



これら二つは、無ければ無いほど、

権力側が喜ぶものですねえ。

権力者が一番怖いのは、一揆ですから。



この二つが無いところには、

一揆は起こらないでしょう。



日本人の多くのひとが、

自分の子どもを「迷惑をかけないように」育てたい、

「他人に迷惑をかけさえしなければ」いい、



という文言を口にするのを、

けっこうよく聞きます。


これって、言い換えると
自主的に、
人間同士の関わりを避ける
ってことです。



助けて欲しいときも、
助けてって言うな。

困ったことが起きたときは、
自分が悪いんだろう。


だから言っただろう。


何をしていたんだ。


こうしていればよかったのに。




こういった責め文句っていうのは

私の中に、確実にあります。

いつでも取り出せる場所にある、引き出しの中に、

スタンバイよろしく、鎮座しています。



ええ、
生粋の日本人ですから。



親に頼まない学校側

学校任せの親



どっちも異常だと思いましたー。私はね。

流されないよう、気をつけよう。

と、改めて思います。



案外、ふつうじゃない世界に、

私達は生きています。


って感じる私こそが、

この世界では、異常だし、
普通じゃないんだろう。



ということも、

まあまあ自覚しています。



でもね、やはりね。

「すみませーん、お願いします!
自分だけじゃ大変だから、手伝って下さい!」


って、言えるように。


「おお、大変そうだね、
なんかやることある?」


っていうのも、言えるように。


そんな、子ども達に育って欲しいなー。

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mica



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